阪神の1位指名は「守護神候補」

〔阪神　2021年ひとりドラフト指名選手〕

1位　森木大智　18歳　投手　高知高　184cm88kg　右投右打
2位　翁田大勢　22歳　投手　関西国際大　181cm90kg 　右投右打
3位　岡留英貴　22歳　投手　亜細亜大　180cm77kg　右投右打
4位　古賀悠斗　22歳　捕手　中央大　173cm85kg　右投右打
5位　三浦銀二　21歳　投手　法政大　175cm84kg    右投右打
6位　安田悠馬　21歳　捕手　愛知大　185cm105kg　 右投左打　  

〔阪神　総評〕

　高校野球のスターたちがずらり居並んだ今年のような年は、タイガースにとって、さぞ悩ましいドラフトになるのだろう。

　巨人を引き離し（以下、10月3日現在）、シーズン終盤までヤクルトと優勝争いを展開している今季の勢いのよさ。佐藤輝明、中野拓夢……2人のルーキーの働きなくしては語れないだろう。

　佐藤輝明の23本塁打、60打点。中野拓夢はその高精度な守備力で台頭してきた選手だったが、打率.272。それ以上に驚くのが、いつの間にか26盗塁を稼いで、リーグトップになっているではないか。

　現有戦力にいくらか余裕ができたから、将来を見るゆとりができて、「高校野球のスター」の中から抜擢したのが1位・森木大智（高知高）だ。

　同じ「土佐」出身の藤川球児が活躍した阪神タイガースだ。似合いの指名だと思う。

「阪神・森木大智」……言葉の響きも、字づらも座りがいい。大きな存在になれそうな予感だ。

　いいカーブを持ってる投手だが、真っすぐとフォークだけでいい。2年間、ケガをしない体の強さを養ったら、全球150キロ台の剛球とタテの変化で「守護神」の襲名だ。

　故障で長く休んでいたのに、復帰した途端に150キロ前後の速球炸裂でドラフト戦線に躍り出る。広島1位・椋木蓮と全く同じパターンなのが、2位・翁田大勢（関西国際大）だ。

　当初、4位指名を見込んでいたが、ここに来てのリーグ戦でイキのいいピッチングを披露して150キロ前後の速球で2ケタ奪三振を繰り返したから、のんびり構えてもいられなくなり、指名順位を繰り上げることになった。   

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