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大谷翔平、キャリア初の「502打席」到達…来季、投球回数「162回」とWクリアする可能性は?<投打でタイトル争いも> 

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四竈衛

四竈衛Mamoru Shikama

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posted2021/10/08 11:03

大谷翔平、キャリア初の「502打席」到達…来季、投球回数「162回」とWクリアする可能性は?<投打でタイトル争いも><Number Web> photograph by Getty Images

日本ハム時代を含めても初の規定打席に到達した大谷。日本選手では、2014年ロイヤルズ青木宣親以来となる

 大谷は今季、23試合に登板し、130回1/3を投げた。1試合平均にすると5回2/3で、162回に到達するためには29試合に登板することが必要となる。実際、規定投球回数に到達した39投手は、少なくとも28試合(最多は33試合)に登板した。大谷の場合、4月には右手中指のマメ、7月にはベンチ内でファウルボールが右手を直撃するなどのアクシデントもあり、登板を延期することもあったが、体調面さえ問題なければ30試合前後の登板は不可能ではない。

投打ともにタイトル争いに絡む可能性

 プロ入り後は、日本ハム時代の2015年、22試合で160回2/3を投げたのが過去最多だが、メジャー流の中4~5日の間隔で投げ続けるためには、少しでも球数を減らして長いイニングを投げることが重要なポイントになる。規定投球回数をクリアすれば、投手部門でのタイトル争いに加わることも可能で、その先にはサイ・ヤング賞争いも見えてくるだけに、「162回」は注目すべき数字と言える。

 メジャーで初めてシーズンを通して「二刀流」でプレーした今季は、大谷にとって新たな指標となった1年であり、自信を深めたシーズンとなった。

「やったことがないので、確信めいたものはもちろんないです。野手も投手もどのくらい続けられるのかなという予想でしかないですけど、1年1年、長く出来るように、みんな必死にトレーニングしたり、ケアしたりとか、そこは他の選手と変わらないと思っています」

 規定打席の「502」と規定投球回数「162」を同時に達成すれば、まさに偉業。前人未到の地平に足を踏み入れることになる。

 これまでであれば夢物語のようなことでも、大谷にとっては達成可能な目標に過ぎないのかもしれない。

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大谷翔平
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