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大谷翔平、キャリア初の「502打席」到達…来季、投球回数「162回」とWクリアする可能性は?<投打でタイトル争いも>

posted2021/10/08 11:03

 
大谷翔平、キャリア初の「502打席」到達…来季、投球回数「162回」とWクリアする可能性は?<投打でタイトル争いも><Number Web> photograph by Getty Images

日本ハム時代を含めても初の規定打席に到達した大谷。日本選手では、2014年ロイヤルズ青木宣親以来となる

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四竈衛

四竈衛Mamoru Shikama

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 投打の「二刀流」でフル稼働したエンゼルス大谷翔平が、メジャー4年目を完走した。打者として46本塁打、100打点、26盗塁、投手として9勝を挙げるなど、世界中のファンを魅了した。残した成績のレベルの高さは、今さら説明するまでもないだろう。

 その一方で、見過ごされがちなのが、規定打席の「502」をクリアしたことではないだろうか。

 開幕から上位打線に座り続けた大谷は8月26日、自身初の規定打席に到達した。「二刀流」にとって最大の難関とも言える領域であり、日本ハム時代の5年間でも一度も手が届かなかった。今季はDHがないナ・リーグ相手の敵地試合ではスタメンから外れ、主に代打での出場となったものの、最終的にはエンゼルスでデービッド・フレッチャーに次ぐ639打席を記録した。今季、全30球団で規定打席に到達した選手は132人。1チーム平均4人あまりで、シーズンを通してコンスタントに上位打線で起用されない限り、到達するのは簡単ではない。

「毎試合、ベストな状態で試合に出たいなとは思っていました。1年間大きなケガなく出続けられたのは良かったと思います。今年は特に大きい離脱をしないように、リカバリーの方をメーンにシーズンを通してやってきたという印象です」

規定投球回数クリアへの条件

 では来季以降、投手として規定投球回数の「162回」をクリアすることは可能だろうか。

 今季、メジャーで規定投球回数に到達したのは、過去10年間で最少の39人にとどまった。コロナ禍で昨季の公式戦が60試合に短縮された影響を考慮し、各球団が6人ローテーションをはじめ先発投手の負担軽減を進めた背景もある。近年は投手の分業化がさらに細分化されただけでなく、相手打線との3巡目に被打率が高くなるなどのデータが蓄積されてきたこともあり、年を追う毎に投手交代は早くなった。

 日本人投手として規定投球回数に到達したのは、30試合で166回1/3を投げたダルビッシュ有(パドレス)だけで、メジャー全体でも2011年の93人から10年間で半分以下に減少した。エンゼルスの投手陣に162回以上を投げた投手がいないことからも、かなり難易度が高いことは間違いない。

【次ページ】 投打ともにタイトル争いに絡む可能性

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