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「メジャーで1番戸惑った」松井秀喜やイチロー、大谷翔平に続いて筒香嘉智も乗り越えた、 日米で決定的に違う《投手の「間」》とは?

posted2021/09/10 17:01

 
「メジャーで1番戸惑った」松井秀喜やイチロー、大谷翔平に続いて筒香嘉智も乗り越えた、 日米で決定的に違う《投手の「間」》とは?<Number Web> photograph by AFP/JIJI PRESS

パイレーツに移籍後、ホームランを量産している筒香

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鷲田康

鷲田康Yasushi Washida

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 時間がかかるのはいつものことだ。

 タンパベイ・レイズから移籍を繰り返し、3球団目としてたどり着いたピッツバーグ・パイレーツで筒香嘉智外野手が好調を維持している。

 現地時間9月5日(日本時間6日)のシカゴ・カブス戦では2戦連発となる7号。その後のデトロイト・タイガースとの3連戦でも三塁打を含む3試合連続4安打をマークするなど、安定した打撃をみせ、パイレーツ移籍後は56打数16安打の打率2割8分6厘、7本塁打15打点でOPSは1.117という好成績となっている。

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 メジャー移籍2年目。パイレーツに移籍するまでは、あれだけ苦労をしているように見えていた中での突然の爆発だが、本人にとってはこれもある意味、想定内の道だったはずだ。

「パイレーツで打っていますので、パイレーツが合っているとかいう表現をされるんですが、合っている、合っていないは別の話。ドジャースのマイナーでのことがいま、表現できているということです」

マイナー落ちが“進化”のきっかけに

 現地時間の9月4日(同5日)のカブス戦で6号本塁打を放った試合後のメディア会見で、筒香は現在の好調をこう語っている。

 レイズから戦力外となってロサンゼルス・ドジャースに移籍したのが5月。しかしドジャースでもほとんど出場機会に恵まれることなく、右ふくらはぎのケガで故障者リスト入りしたのを契機にメジャー40人枠を外れ、3Aのオクラホマシティ・ドジャース所属となったのが7月7日のことだった。

 そこまでのメジャー2チームでの成績は38試合の出場で打率1割5分5厘の本塁打は0、打点もわずかに7だった。昨年はレイズで51試合に出場して打率こそ1割9分7厘だったが、8本塁打、24打点でOPS・708という成績に比べても、低迷という言葉以外には表現のしようのないものだった。

「そこに関しては短時間で伝えるのは難しい」

 ただ、逆にマイナーに落ちたことが、むしろ筒香の進化へのきっかけになったのである。

【次ページ】 松井秀喜が解説する、日米の「間」の違いとは?

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