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37歳の若さで殿堂入りしたボッシュ。「涙は終わりではなく始まりだった」

posted2021/09/27 07:00

 
37歳の若さで殿堂入りしたボッシュ。「涙は終わりではなく始まりだった」<Number Web> photograph by AFLO

バスケットボール殿堂入りを果たしたボッシュは、式典でスピーチ。苦難を乗り越えることの大切さなどを語った

text by

宮地陽子

宮地陽子Yoko Miyaji

PROFILE

photograph by

AFLO

 クリス・ボッシュはかつて、37歳頃まで現役でプレーすることを目標にしていたという。子どものときからバスケットボール一筋。その生活が終わることなど、考えてもいなかった。

 しかし30歳で血栓症と診断されたことで、彼の運命は変わった。手術を受け、翌シーズンには一度復帰したものの、すぐに再発。「命か現役継続か」という究極の選択を迫られ、若くして引退に追い込まれた。

 ボッシュがNBAのユニフォームを最後に着たのは2016年2月、32歳になる直前だった。その後、正式に「引退」を発表したのは2019年2月、35歳になる直前だ。現実を受け入れ、バスケットボール選手としての自分を過去のこととするのに3年の年月が必要だった。

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