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【Bリーグ開幕】「僕は日本で一番のビッグマン」シェーファーアヴィ幸樹が明かした、世界との距離を縮めるための覚悟。

posted2021/09/28 11:00

 
【Bリーグ開幕】「僕は日本で一番のビッグマン」シェーファーアヴィ幸樹が明かした、世界との距離を縮めるための覚悟。<Number Web> photograph by B.LEAGUE

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大西玲央

大西玲央Reo Onishi

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B.LEAGUE

9月30日の琉球ゴールデンキングスvs.アルバルク東京を皮切りに、Bリーグ2021-22シーズンが開幕します。そこで、男子バスケットボール日本代表として東京五輪を戦ったシェーファーアヴィ幸樹(シーホース三河)が新シーズンに向けて意気込みを語った「Sports Graphic Number 1036号(2021年9月24日発売)」の記事を特別に公開します!

 2021年8月1日、男子日本代表がアルゼンチン代表に敗れ、東京オリンピックを0勝3敗の成績で終えた。日本代表の一員として戦ったシェーファーアヴィ幸樹は、試合後に「とにかく悔しい。めちゃめちゃ上手くなって見返してやる」と語った。

 試合直後はフィジカル面や、八村塁と渡邊雄太といった日本代表のトップ選手とよりフィットする必要性を口にしていたが、大会から1カ月経過して改めて聞いてみると、メンタル面の強化を課題にあげた。

「遠慮してプレーしているところがありました。試合中、周りにパスしたり、周りを生かすことしか考えていなくて、あまりゴールを見ていなくて、自分で自分の価値を下げていたところがありました」

世界レベルのビッグマンになるために

 シェーファーはバスケットボールを始めたのが高校2年生と、他選手に比べるとまだキャリアは浅いものの、U18世代の国際試合に出場するなど、代表歴は長い。そんな彼にとっても、オリンピックでは日本を背負うという実感がより大きかった。一方で、出場できるのはわずか12カ国ということもあり、国を代表してプレーするという気持ちは他国の方が強いようにも映った。シェーファーは、日本の国際大会への出場経験の少なさを痛感したという。

「結果を出すためにもっと大会に出なければいけないし、もっと出るために結果を出さなければいけない。難しい道ではあるが、そうして少しずつメンタルを変えていかなければならない」

 そして迎えるBリーグ2021-22シーズン。この夏の経験と課題を基に更なるレベルアップをすることが、本人にとっても、シーホース三河にとっても、代表にとってもプラスに働く。シェーファーは世界レベルのビッグマンになることを目標として掲げており、Bリーグはビッグマンにとって良い環境だと感じていると語った。

「このリーグはビッグマンの活躍の場が多く、NBA経験が豊富だったり、ヨーロッパでずっとプレーしていた選手がいるので、自分がマッチアップする相手は世界レベルの選手です。この環境で、日本人ビッグマンとしてプレーするのではなく、いちビッグマンとして(外国籍選手たちと)張り合うことが大事なのかなと思います」

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