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韓国は元Jリーグ得点王? 3年後に迫るパリ五輪「代表監督は誰がやるのか問題」“最有力の5人”を考えてみた

posted2021/09/22 17:03

 
韓国は元Jリーグ得点王? 3年後に迫るパリ五輪「代表監督は誰がやるのか問題」“最有力の5人”を考えてみた<Number Web> photograph by Getty Images

東京五輪代表監督を務めた森保一氏。パリ五輪は誰がその役を担うことになるのか

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戸塚啓

戸塚啓Kei Totsuka

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 そんなことより日本は、と突っ込みたくなる。

 韓国がパリ五輪を目ざすチームの監督に、黄善洪(ファン・ソンホン)を指名した。元韓国代表FWで02年の日韓W杯4強のメンバーでもある彼は、セレッソ大阪や柏レイソルでプレーし、Jリーグの得点王にも輝いた。日本でもお馴染みということもあり、就任発表翌日の9月16日には広く報道された。

 韓国はともかく、日本はどうなっているのか──。

予選が始まるのに「監督が決まっていない」のはなぜ?

 慌てる必要がないのは事実である。

 韓国がこのタイミングで黄善洪の監督就任を決めたのは、10月下旬のAFC(アジアサッカー連盟)U-23アジアカップ予選が控えているからだ。日本も10月下旬にカンボジア、香港との予選を控えているが、本大会に出場できるグループ首位の確保は間違いない組み合わせである。このタイミングに合わせて監督を選ばなくてもいい、との判断が働いたと考えられる。

 ちなみに、AFC U-23選手権の名称で行われた18年大会でも、予選と本大会では監督が違った。予選が行われた17年7月当時は、20年の東京五輪を目ざす監督が決まっていなかった。このため、同年5月のU-20W杯で采配をふった内山篤監督が暫定的に指揮し、10月に就任が発表された森保一監督へつなげたのだった。

 今回も同じようなケースだ。パリ五輪世代は3月にAFC U-19選手権を戦い、予選を突破すればU-20W杯に出場する予定だったが、どちらもコロナ禍で中止となってしまった。一方で強化は継続されており、3月、5月、6月、8〜9月とトレーニングキャンプを重ねてきた。

 8〜9月のトレーニングキャンプは、冨樫剛一監督が指揮した。J2の東京ヴェルディで監督経験を持つ人材で、19年から育成年代の指導に当たっている。10月下旬の予選も、冨樫監督が采配をふるうのか。あるいは、6月までチームを束ねていた影山雅永監督に任せるのか。どちらにしても、暫定的な立場となることが濃厚だ。

パリ五輪代表監督の“有力候補”たち

 では、パリ五輪を目ざすチームを誰に託すべきなのか。

 大前提としてあげたいのは、「コロナ禍での指導経験があること」だ。具体的には選手交代である。最大で5人まで入れ替えることができるようになり、選手交代が結果に与える影響は確実に増したと言える。5人交代のサッカーを実際に経験していることは、今回の監督選考の第一条件にあげてもいいぐらいだ。

【次ページ】 元代表キャプテン、カップ戦に強い指揮官…

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