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「痛恨のミスをした田中碧だけではなく…」現地記者が疑問視した“別の2つの判断ミス”…2失点目の決定的瞬間「“菅原由勢が絞るべきだった”は本当か」
posted2026/07/12 11:04
ブラジルに敗戦した直後、悔し涙を見せた田中碧
text by

木崎伸也Shinya Kizaki
photograph by
AFLO
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“ヒューストンの6秒”を検証する
――ブラジルの逆転ゴールについて聞かせてください。SNSにおける「犯人探し」は行き過ぎですが、多くのメディアで田中碧選手のボールロストについて擁護する論調を感じました。選手批判がタブー視されていないでしょうか?
「ミスはミスとしてきちんと整理する必要はありますよね。2018年W杯後にベルギー戦の逆転ゴールが『ロストフの14秒』として検証されたように、今回田中碧選手のボールロストから始まった『ヒューストンの6秒』も掘り下げる必要があると思います」
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――田中碧選手がペナルティエリアのすぐ外でエンドリッキからボールを奪ったものの、ボールを横に持ち出したときにエンドリッキにつつかれ、慌ててコントロールしようとしたものの体勢が崩れて体からボールが離れ、ラヤンに奪われてしまいます。ラヤンはすかさず中央にいたギマランイスにパスを出しました。
「地味なプレーなのですが、このときのギマランイスの正確なトラップに注目したいです。ボールをどこにでも蹴られる位置にピタリと止めたので、佐野海舟選手は飛び込めませんでした。ボールが少しでも流れていたら、佐野選手が一気に距離を詰めたと思います。ギマランイスのトラップがそれを阻みました。
ギマランイスは距離を取ってボールを持てたので、顔を上げることが可能になりました。そしてボールを横に動かし、キックモーションから急に体を開いてマルティネッリの左足の足元にパスを通します。手で投げるかのような丁寧なパスでした。まさに『止める・蹴る』のお手本のようなプレー。これこそが風間八宏さんが常日頃言っている『正確さが速さを生む』だと思います」
「冨安選手と菅原選手の連帯責任だと思います」
――SNSではこのときの菅原由勢選手の対応が非難されましたね。
「冨安健洋選手がギマランイスのキックモーションを見て、シュートコースを塞ごうとして中央方向へサイドステップを2度踏みました。1秒にも満たない一瞬の出来事ですが、冨安選手はマルティネッリの方を指差していたので、菅原選手にマークするように伝えたかったのだと思います。
一方、菅原選手はギマランイスがボールを横に持ち出した瞬間、外側にいたビニシウスの方をちらりと見ており、菅原選手はビニシウスを警戒していました。冨安選手が期待したマークの受け渡しは行われませんでした。
マルティネッリは左足でボールを正確に止め、すぐさま右足を振り抜きました。1・2・3のリズムではなく、1・2というクイックモーションです。これも技術の正確さが速さを生んだプレーでした」
――SNSでは菅原選手が中央に絞るべきだったという声が多くありました。


