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「魂あふれるプレーだな!」長友佑都も堂安律も菅原由勢も認めた熱量…「自分のキャリアは正直どうでも」日本代表21歳FW後藤啓介が不可欠になったワケ
posted2026/07/17 17:01
ブラジル戦翌日の後藤啓介。21歳のFWが初のW杯で見せた振る舞いとは
text by

ミムラユウスケYusuke Mimura
photograph by
Takuya Kaneko/JMPA
名波から称賛され、俊輔に敬意を持ち
「キャップまで空けて、渡していく」
スウェーデン戦前のミーティングで、後藤啓介の細かい仕草を称えていたのが日本代表コーチの名波浩だった。2人は今、コーチと選手というフラットな間柄であるが――後藤と名波の息子は同級生で、ジュビロ磐田のスクールでも小学1年生から共にプレーしてきた。名波は保護者として息子を見ていく過程で、後藤の人間性に早くから気づいていた。
そんな後藤はチームが勝つことを第一に考えている。ハーフタイムに入ればすぐに、水の入ったボトルをスタメンの選手たちに配っていった。
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しかし、後藤の本当の凄みは――名波が称えた通り、ボトルを口にする仲間の手間を減らすことまで考えられる繊細さにある。観察眼が鋭い名波は、それを称賛したのだ。
そんな繊細さは実際のプレーにも表れている。例えば、後藤にとって日本代表初先発となった3月のスコットランド戦。63分間の出場で放ったシュート2本以上に光ったのが、味方を生かす動きだった。とりわけポストプレーの際には、味方がプレーしやすいように丁寧なパスを落としていた。
そのとき考えていたことを、後藤はこう明かしている。
「落とすボールの位置だけでも『どこに進んでいってほしい、どこが空いているよ』と伝えられると思う。できるだけ次の選手が前向きで良いプレーができるように、パスにメッセージを込めてというのを意識してやっています」
パスにメッセージを込める。受け手のことを考えられるパサーのようなマインドも持ち合わせているところが後藤の真骨頂である。ジュビロ磐田の大先輩で日本代表コーチを務める中村俊輔へ特別な敬意を抱いている理由も、そこから見て取れる。
塩貝と後藤…それぞれ違う個性
そんな後藤は、同じ21歳で1学年上の塩貝健人よりもキャップ数が2つ多い。2025年11月から日本代表メンバーに入っていた分だけ、代表活動の期間も少しだけ長い。
ただ、チームになじむのは塩貝の方が早かったかもしれない。塩貝が初めて代表に呼ばれた今年3月の初練習で、チームリーダーの一人である堂安律は早速、声をかけていた。

