バレーボールPRESSBACK NUMBER
「雑草魂で頑張ります」高橋藍20歳に備わる“悔しさをバネにする力”…飛躍的な成長の理由とアジア選手権で見えた手応え
text by
米虫紀子Noriko Yonemushi
photograph byYUTAKA/AFLO SPORT
posted2021/09/20 11:02
主将・石川祐希が不在だったアジア選手権の2戦では、“逞しさ”を感じさせるプレーを披露した高橋藍
悔しさを胸に秘めて力を蓄え、高校最後の大会である昨年1月の春高バレーでエースとしてチームを日本一に導くと、その直後、アンダーカテゴリーを飛び越えて、シニアの日本代表に抜擢された。広い世界、高いレベルに放り込まれた途端に、溜め込んでいたものが解き放たれたかのように、飛躍的な成長を遂げた。
そうしてつかんだ東京五輪の舞台で本気の世界と対峙し、本物の壁を体感したことで、次にやるべきことが見えた。世界の高さに日常的に触れるために、日体大在学中に海外リーグに挑戦したいという希望を、大学の関係者に伝えているという。
高橋にとって激動だった今年の代表シーズンは幕を閉じた。東京五輪やアジア選手権、そしてこれからまた出会う刺激や自信を肥やしにして、力強い新芽は、いつか大輪の花を咲かせる。
記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。