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<私が裁いた名勝負>雷かと思うような地鳴りがスタジアム中に。 

text by

小堀隆司

小堀隆司Takashi Kohori

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posted2021/09/21 07:00

<私が裁いた名勝負>雷かと思うような地鳴りがスタジアム中に。<Number Web>

福岡渉さん

語り継がれる名勝負をその演者のひとり、審判が振り返る。彼しか知らない新たな景色が見えてくる。

2017年 第86回日本学生陸上競技対校選手権
男子100m決勝
9月9日/福井運動公園陸上競技場

この年、追い風参考ながら9秒台を記録していた多田(関学大3年)が3レーン、大会3連覇を狙う桐生(東洋大4年)が5レーンに入り、15時30分に競技スタート。多田が得意の序盤でリードを奪うが、桐生が追い上げて逆転。正式記録は9秒98。日本人で初めて10秒の壁を破った。

   ◇

 県営の陸上競技場が満員のお客さんで埋まっている。観客で膨れあがったスタンドを見て、びっくりしたのを覚えてます。スターターを務めてもう十年が経ってましたけど、あんなにたくさんのお客さんをあの競技場で見たのは初めて。思わず「野球場やったかな、ここは」って、別のスタジアムのように感じましたから(笑)。

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