［佐藤悠基が新作シューズを体験］日々のトレーニングの質を上げる最新ランニングシューズの探し方。

佐藤　僕もそうなんですが、例えばナイキのアルファフライとヴェイパーフライでは走り方を変えるように、レース用はシューズに自分を合わせるけれど、練習用はシューズを自分に合わせることが大切ですよね。自分の体型や体の状態、練習の目的などで、僕も5足くらいを履きまわしています。

市川　今回はそんな佐藤さんに、新作シューズを6足用意しました。まずはアシックスのノヴァブラスト4。つま先にアクセントがあるシューズで、中足骨あたりに体重をかけると跳ねるように、ポヨンと反発を得られます。

佐藤　アシックスは、昔は踵が浅いイメージがあったんですが……。

市川　今は他のブランドよりも高い傾向があって。足首の安定性は増しています。このシリーズは昔はエンジョイランニング向けでしたが、今はトップ選手が速めのジョグやペース走で取り入れることも多いですね。あとは厚底のレースシューズの練習用として活用する方も増えています。

佐藤　僕は跳ねるというよりは、体重移動で足を回す、転がすようなイメージを受けました。ハードワーク翌日のリカバリーやイージージョグに使えそうですね。イージージョグは速度が遅い分、接地時間が長いので、ブレがあるとアキレス腱などを痛めやすい。これは転がるのに安定していて良いです。

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市川　ヒール部分を硬く、つま先部分を柔らかくすることで、重心移動がしやすくなっています。続いてはアディダスのスーパーノヴァ プリマ。これはものすごい特長があるわけではないんですが、履き心地がずっと気持ちいいんです。

佐藤　足入れしたときから分かりますね。僕、甲が広くて高いので、きついシューズも多いんだけど、これはゆったりしています。

市川　長時間を気持ちよく走るには、大切な要素ですよね。

佐藤　あと踵の部分が柔らかいのでストレスがないですね。硬いものだとアキレス腱が痛くなることがあって。アシックスも安定感があったけど、アディダスの方がソールがフラットなのでより安定感がある。アシックスはロード、アディダスは芝生などの不整地、と使い分けるのもいいと思います。

市川　先ほどから靴底を見ていますが、何をチェックされているのですか？

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