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悪童と呼ばれた33歳クーパーってどんな人? “しょうもない”イタズラ伝説とピッチで輝く“ひらめき”《ラグビー2部にも大物》
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倉世古洋平(スポーツニッポン新聞社)Yohei Kuraseko
photograph byGetty Images
posted2021/09/17 17:00
サヨナラPGを決め、W杯王者・南アフリカ撃破に貢献したSOクウェイド・クーパー。第4節(18日)も「10番」を託された
花園ラグビー場のクラブハウスへ取材に行けば、上半身裸でぶらぶらと歩くクーパーの姿を見かける。タトゥーが入った187センチ、90キロの体は美しく、緩みなど皆無。オーストラリア代表から遠ざかり、19年シーズンから日本の2部リーグで力を持て余すようにプレーしながらも(それでも、強くてしなやかなプレーで見る人を魅了した)、心は錦のまま。腰掛けで大阪に住んでいるわけではないことを、4年ぶりの代表戦で証明した。
近鉄ライナーズ改め、花園近鉄ライナーズは、新リーグ移行のあおりを受けたこともあって、2部「トップチャレンジ」で3季もすごす憂き目に遭った。日本ラグビー界の新章が始まる来季も2部からのスタートになる。
1部に属するトヨタヴェルブリッツに19年世界最優秀選手の南アフリカ代表FLピーターステフ・デュトイが、埼玉パナソニックワイルドナイツにオーストラリア代表40キャップを誇るWTBマリカ・コロインベテが加入するなど、新シーズンもビッグネームで賑わう。だが、2部にも大物がいる。世界を代表するファンタジスタであり、ちょっぴり悪いクーパーがいるのだ。