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菊池雄星エース化計画もチーム再建も筋書き通りの新生マリナーズ、下馬評を覆し大躍進でワイルドカード争いに挑む 

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四竈衛

四竈衛Mamoru Shikama

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posted2021/09/11 11:00

菊池雄星エース化計画もチーム再建も筋書き通りの新生マリナーズ、下馬評を覆し大躍進でワイルドカード争いに挑む<Number Web> photograph by Getty Images

菊池雄星はメジャー初年度を終え、目標を「オールスター出場」に定めた。本人の意識と育成方針が合致し、今季はエース格の活躍を続けている

 その言葉通り、3年目を迎えた菊池は、前半戦、故障で戦列を離れたマルコ・ゴンザレスに代わるエース格として活躍し、コロラド州デンバーで行われたオールスターに選出された。

 くしくも、菊池の成長とチームの成熟は、比例するかのようだった。

 経営陣のトップも、今後の戦いをサポートする意思を明確に示した。9月1日には、ジェリー・ディポトGMとサービス監督の両首脳に対し、複数年の契約延長で合意したことを発表した。現体制の戦略、方向性を高く評価したからこそだった。ヤンキースやドジャースのように、高額の資金を投資して、FA(フリーエージェント)で大物選手を獲得するのではない。イチローをはじめ、マイク・キャメロン、今季からは岩隈久志ら実績のあるOBを指導者として招聘したのも、すべては若手の育成、底上げのためだった。

熾烈なワイルドカード争い

 ただ、群雄割拠のメジャーで、経験の浅い若いチームがポストシーズンへの切符を手にすることは、決して簡単ではない。

 9月6日の敵地アストロズ戦後、2回途中でKOされた菊池は敗戦の重みに耐えながら、自らに言い聞かせるかのように言った。

「残り試合も少ないですし、大事な試合も続くので、チームの力になれるように、とにかく結果にこだわって戦っていきたいと思います」

 熾烈な戦いは、10月3日の最終戦直前までもつれる可能性が高い。

 スーパースターがいるわけでもなく、主力のほぼ全員がポストシーズンでプレーした経験がない中、しびれる戦いは続いていく。

 新生マリナーズにとって、最後の数週間こそ、本当の力が試されるときとなる。

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