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高校球児の“意外な大ブーム” 専門店も「ここまで流行るとは…」1万円超のベルトがバカ売れ&バットは金色が「在庫ない」 

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中村計

中村計Kei Nakamura

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photograph byHideki Sugiyama

posted2021/09/03 17:01

高校球児の“意外な大ブーム” 専門店も「ここまで流行るとは…」1万円超のベルトがバカ売れ&バットは金色が「在庫ない」<Number Web> photograph by Hideki Sugiyama

優勝した智弁和歌山の選手たちも愛用していた1万円超するベルトとは?

 白スパイクは完全に定着した感があります。49校中41校が白スパイクでした。店でも春先はまだ黒と白の売り上げは半々ぐらいだったのですが、今は、8割くらいのお客さんが白を求めてきます。ゼットのキャッチャーミットは、20校の正捕手が使用していました。中でも巨人の小林誠司選手のモデルは、やはり圧倒的な人気があります。個人のモデルグラブとしては史上、もっとも人気のある商品として定着したと言っていいかもしれません。ただ、この夏、高校球界を席巻した最大の流行グッズは、ゴールドバットでも、白スパイクでも、ゼットのミットでもない。じつはベルトなんです。

なぜ1万円超のベルトが売れるのか?

――ベルトですか。

 「コアエナジー」という商品なのですが、智弁和歌山、近江、明徳義塾あたりの強豪校は、ほとんどの選手が使っていましたね。参加校中30校ぐらいは、誰かが使っているような状況でした。大阪桐蔭の西谷(浩一)監督や、東海大菅生の若林(弘泰)監督も愛用しているそうです。

――どこが、どう違うのですか。

 ベルトの素材というと革が主流だったのですが、コアエナジーはストレッチ性の高い化学素材を使っています。それが6層構造になっていて、普通のものよりかなり分厚い印象です。独特のフィット感があって、単なるベルトというよりは、サポーターに近い。お腹に圧力がかかる感じがあるのですが、それがパフォーマンス向上に役立っているようです。プロ野球選手にも愛用者が多いらしく、去年あたりから、急激に「コアエナジー置いてますか」と聞かれる率が高くなりました。使っている選手によっては「球速が上がりました」とか、「打つときの体の開きが抑えられるようになった」とか、「腰痛が緩和されました」とか言うんですよ。普通のベルトは1000円とか2000円ぐらいで買えるのですが、これは1万円以上もする。なのにすごい引きがある。一度使うと、もう手放せなくなるそうです。でも、いいところに目を付けましたよね。これまで、ベルトなんて、何でもいいと思われていた。でも腰回りって、ものすごく重要な部分じゃないですか。正直、2、3年前までは、ここまで流行るとは思っていませんでしたね。

“智弁対決”のユニフォームは「全然違いました」

――この夏の決勝は「智弁対決」が話題となり、ユニフォームの見分けがつかないという声が上がる中、にわかにユニフォームの違い探しが、ちょっとした盛り上がりを見せました。ああいうの、コアなファンからすると、楽しいんですよね。

 完全に、似て非なるもの、でしたね。

――あ、やっぱり、違って見えましたか。

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