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《やっと神様が美誠にご褒美をくれた!》早田ひなが一番に泣いた伊藤美誠の金メダル…“ライバル”でもある2人の幸せな関係 

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石井宏美

石井宏美Hiromi Ishii

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photograph byNaoki Nishimura/AFLO SPORT

posted2021/08/30 11:04

《やっと神様が美誠にご褒美をくれた!》早田ひなが一番に泣いた伊藤美誠の金メダル…“ライバル”でもある2人の幸せな関係<Number Web> photograph by Naoki Nishimura/AFLO SPORT

東京五輪ではリザーブとしてサポートに徹した早田ひな。懸命な声かけや球拾いする姿は伊藤美誠ら選手たちの力につながった

 2000年生まれの同学年の“みまひな”は、ライバルでありながらも、2017年からはダブルスを組み、親交を深めてきた盟友だ。

 2人は2017年4月のアジア選手権女子ダブルスで日本女子ペア16年ぶりの銅メダルに輝くと、ITTFワールドツアーやワールドツアーグランドファイナルでも表彰台に立った。さらに、2019年世界選手権では日本史上48年ぶりの女子ダブルス銀メダルに輝くなど、数々の快挙を成し遂げてきた。

 世界最強の中国から“大魔王”と警戒される伊藤は、ダブルスのペアを組んできた早田に全幅の信頼を置いている。

「ダブルスのパートナーというのもあるかもしれませんが、ずっと一緒に頑張ってきた仲だから。同じ年齢だとしても、なかなか本音で言い合えることってないと思うんです。しかもシングルスではライバルになるわけですからね。あれだけ思ってくれる人は、なかなかいません」

足の痛みに耐えながら戦っていた

 実は東京五輪期間中、伊藤は足の痛みのため歩くのもやっとという状態のときがあった。

 混合ダブルス決勝時にできた親指のマメを悪化させ、シングルスでは痛み止めを飲みながらの満身創痍の戦いをしいられた。準決勝で中国の孫穎莎に敗れたものの、3位決定戦ではユ・モンユー(シンガポール)に勝利し、日本女子として五輪シングルス初のメダル獲得という快挙を達成。団体戦では第2試合のシングルスというエース対決を任され、2012年ロンドン五輪、2016年リオ五輪に続く3大会連続のメダル獲得に大きく貢献した。

 二人三脚で歩んできた母・美乃りさんや松崎太佑コーチら、家族やスタッフの支えはもちろん、裏方としてチームをサポートしていた早田の存在が、非常に心強かったと振り返る。伊藤はその献身的なサポートに感謝の言葉を惜しまない。

【次ページ】 早田の献身的なケアと球拾い

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