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「もう若くはないんだ」パッキャオがついに引退? 島国の小柄なボクサーが母国の大統領候補に上り詰めるまで 

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杉浦大介

杉浦大介Daisuke Sugiura

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posted2021/08/27 11:00

「もう若くはないんだ」パッキャオがついに引退? 島国の小柄なボクサーが母国の大統領候補に上り詰めるまで<Number Web> photograph by Getty Images

現地8月21日にWBAスーパー王者ヨルデニス・ウガスと対戦したパッキャオだったが…

「彼(パッキャオ)がリマッチを望むならその機会を与える。200%だ。彼のようなレジェンドはリマッチに値する」 

 21日の試合後のウガスをはじめ、パッキャオとの対戦を望む選手はいまだに山ほどいる。元王者にはもうエリートレベルの力はないとしても、依然として多くの選手に勝てるだけの力は残しているだろう。同時にまだまだヒーローの戦いを見たいと考えるファンもいるに違いない

 来春の大統領選で予想通りに敗れたとして、そこで多くのフィリピン国民からパッキャオのボクサーとしての復帰にラブコールが出たとしたら? 何よりも人々を喜ばせることを望んできたスーパースターは、そのままグローブを置くことを本当に良しとするだろうか?

常軌を逸した“サクセスストーリーの最終章”は?

 アジアの島国の小柄なボクサーが、アメリカを震撼させ、いつしか母国の大統領候補へ。パッキャオが紡いだ物語はボクシングの範疇を超えたものであり、今後を想像するのも容易なことではない。現代に生きる私たちはもう何度もパッキャオに驚かされてきたのだから、それがさらに続いても不思議はない。

 メイウェザー、デラホーヤのような選手は再び現れても、パッキャオはもう二度と現れることはあるまい。常軌を逸したサクセスストーリーの最終章が迫っているのかどうか。同世代に生まれた私たちにできるのは、ただ静かにその行方を見守ることだけなのだろう。

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