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優しい久保建英…「ユニフォームくれ」の声→子供にプレゼント! “ボールを奪ってやる感MAX”の前プレをDF視点で撮る〈激写〉
text by
中島大介Daisuke Nakashima
photograph byDaisuke Nakashima
posted2021/08/25 11:02
先発出場を果たした久保建英。プレー時間を増やしつつ、結果を残していきたい
前線からのプレスに成長を感じた
この日、何度も見せた前線からのプレスです。
撮影ポジションの特性上、プレスをかけられるDFと同じような視線で久保の表情やスピードを感じるのですが、ただパスコースを切るためだけではなく、実際にボールを奪ってやるという気迫が感じられました。
個人的な感覚ですが、スアレスの前プレスには撮影しながら軽く恐怖を感じるようなこともあります。また、あまり機会はないのですが、メッシが本気でボールを奪いに行く際の雰囲気は――“野生動物が獲物を仕留める際に発するオーラ”のようにも感じられ、もし自分がDFだったらと思うとゾッとします……。
実際に相手DFの一瞬の隙をついてボールを奪いGKと1対1の場面を作りかけましたが、ファールで倒されてしまいました。イエローカードが提示されましたが、久保はレッドを要求しているようでした。
久保の中にはゴールまでのイメージができていたのかも知れません。アラベスのファンからはブーイングが飛んでいました。奪ったファールからのFKキッカーは久保が務めました。規制付きの有観客のためかなりスカスカの客席です。
またぎフェイントを入れてペナルティーエリアへの侵入を試みる。
鮮やかなドリブル突破。交代後には……
左サイドで相手を置き去りにする突破。アラベスのキャプテンがお手上げ状態になってしまっています。
メンバー交代後はトップ下から右サイドに移動。久保がいいタイミングでボールを持った際にはFWの選手の動きも活発に。
移籍が決まったばかりでビジャレアル時代には久保の同僚でもあるフェル・ニーニョはサルバ・セビージャからのロングパスを競り合い、初出場で初ゴール。なお交代の久保は、バックサイドから退いたため、アラベスファンの前を通過。
すると「タケー」や「ユニホームくれ」といったような声が聞こえました。その中で久保は、アラベスの子供ファンにユニホームをプレゼント。また、若干の戸惑いの笑顔を浮かべながらも言葉を交わしていました。
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