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稲垣吾郎×草なぎ剛×香取慎吾「東京パラリンピックのここを見る!」パラスポーツをサポートする動機と注目アスリートは?
posted2021/08/24 17:05
text by
小堀隆司Takashi Kohori
photograph by
Takuya Sugiyama
12競技から計26名のパラアスリートをゲストに迎え、本誌連載で16回の対談を重ねた稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾の3人。
IPC(国際パラリンピック委員会)のアンバサダーであり、日本財団パラリンピックサポートセンターのスペシャルサポーターでもある彼らは今、東京大会の開幕を心待ちにしている。
注目の競技、そして選手は誰なのか? パラスポーツのどんなところに注目すれば、より楽しく観戦ができるのだろう。約3年続いた連載の思い出を振り返りながら、パラリンピックの見どころを語り合った。
◇◇◇
香取 僕らがパラリンピックを応援するようになってもうどれくらい経つんだろ。
草なぎ 4年くらいかな。「Number」の連載が始まった頃は、まだ僕らも新しい地図としてスタートを切ってあまり時間もたっていなくて、どんなことができるか模索していた時期。連載を始めた頃は知らないことばかりだったけど、みなさんパワフルだし、聞けば障がいを負った経緯や程度についても教えてくれる。過度な遠慮や同情はいらないんだって気づかされました。
稲垣 障がいは個性だって選手たちも言ってたけど、ハンデじゃなくて、彼らは工夫することで自身の強みに変えていく。その姿勢には影響を受けましたね。
香取 応援しようと決めた時、東京でパラリンピックが開催されたら日本の社会も変わると思った。コロナのせいで声高に楽しもうと言いづらい状況にもなったけど、応援したい気持ちはずっと変わらないし、むしろ今、どんどん高まってきてるね。
稲垣 慎吾は新聞でも対談企画を行っているし、僕ら3人の中でも一番多くのパラアスリートと交流しているからね。今までどのくらいの選手と会ってきたの?
香取 もう数は覚えてないなー。3人で参加したイベントもけっこうあったよね。
草なぎ 新潟のイベントでパワーリフティングを体験したり、3人で駒沢公園で駅伝を走ったり、すごい暑さの中で車いすテニスもやった。なんか今、色々と思い出したよ。僕らがサポーターなのに、なぜか毎回、パワーをもらうのは僕たちの方だったな。
1年の延期を経て8月24日から9月5日まで、22競技539種目で開催されるパラリンピック。オリンピック同様に無観客での実施が予定されているが、自身の舞台や映画などでコロナ対応の難しさを経験している3人は、この決定にどのような思いを抱いたのだろうか。