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ピストンズ再建を託された大型新人、カニングハムの完璧すぎる言葉力。
posted2021/08/18 07:00
text by
宮地陽子Yoko Miyaji
photograph by
AP/AFLO
つかみから完璧だった。
今年のNBAドラフトでデトロイト・ピストンズが1巡目1位で指名したケイド・カニングハムは、指名直後のインタビューでカルティエのサングラスをかけ、カメラに向かって「デトロイトのみんな、俺は全身全霊、本気だ」と宣言した。
単なるカッコつけのポーズではない。昔からデトロイトでは、バッファローホーンを使ったカルティエのサングラスを特別なステータスシンボルとする独自のカルチャーがある。つまり、サングラスでデトロイトの街へのリスペクトを表したのだ。
ピストンズは優勝3回の伝統あるチームだが、ここ10年以上は低迷し、表舞台から遠ざかっている。それを変えようと、去年夏に着任した新GMが再建に取り組んでおり、有望な若手を集めている中で、チーム復活の切り札として指名したのがカニングハムだった。