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移籍の噂を“半否定”のリラードが、タイトル獲得に見せる本気度。
posted2021/08/01 07:00
text by
宮地陽子Yoko Miyaji
photograph by
Getty Images
例年なら7月のNBAはオフシーズンに入り、FA交渉解禁にあわせて、FAやトレードの噂で賑やかになる時期だ。しかし、今年はコロナ禍でシーズンが7月にずれこみ、FA解禁は8月までお預け。代わりに7月にNBAファイナルとアメリカ代表のキャンプが並行開催されるという、いつもならありえない状況になっている。
それでも、噂は年中無休だ。7月半ばにNBA界隈を賑わせたのは、「デイミアン・リラード(ポートランド・トレイルブレイザーズ)が近々、チームにトレードを求める」という噂だった。東京オリンピックに出場するアメリカ代表の一員として、ラスベガスで行われたトレーニングキャンプに参加していたリラードは、すぐにその噂を否定した。もっとも可能性を全否定したというよりは「今後については、まだはっきりした決断はしていない」という半否定。ブレイザーズに対して思うところがあるのは明らかだった。