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《1000万円台グッズも》大谷翔平オークションが盛況だからこそ… “転売やニセモノ”など「6つの要注意ポイント」とは
text by
AkiAki
photograph byGetty Images
posted2021/08/10 17:00
サインに快く応じる大谷翔平
このような手間の代金分として購入されているならもちろん問題はない。ただ、その商品が本当に出品者の手元にあるのか、公式サイトの画像が転用されて、無在庫出品されているものではないのか?という点はぜひ確認して欲しい。その出品物が注文が入った後に公式サイトから購入される可能性もある。手元に無いものは無在庫出品として規約違反となるケースがほとんどなので注意して欲しい。出品されている商品の説明文をよく読むことも必要である。
話はそれるが、もちろん日本のリアル店舗などで扱われている場合には、テナント代や人件費なども加味した料金が設定されるので価格はその分、上乗せされる。ただそれは実物を見て買える、すぐに持ち帰れるなどの安心感を合わせて買う、ということでもあるので個人の考え方次第になるだろう。
(II)に関しては本当に許しがたい行為だと思う。自分のグッズの画像が勝手に使用され、知らないところで出品されている気持ち悪さは、当事者でしか分からないストレスだろうからだ。
大谷のグッズに限ったことではないのだが、特に最近は高騰を受けた大谷グッズでこの手法をよく見掛けるようになった。だからこそ、オークションサイトで同様の商品、同じ画像のものが出品されていないか、価格差はどうかなどを必ず確認することをお勧めしたい。
(3)著作権・肖像権違反の写真
こちらはより悪質なものと言える。メディアが多額の費用を掛け、そして撮影権利をようやく得た上で許された、貴重な写真の不正販売になるからだ。
著作権・肖像権の完全な侵害であるにもかかわらず、同様の写真が大量に販売され、そして落札されている。少額だから許されるだろうと思っているのかもしれないが、完全に違法行為である。
そうした違法コピー写真とMLBが公式で出している販売用写真の2種が類存在することが一層、問題を複雑にしているかもしれない。
違法だと思われる写真の出品を見つけて、プラットフォーム側に違反申告したとしても現状では取り合ってくれない。プラットフォーム側に真偽の判断がつかないという事情がある。そして基本的には権利を有している団体・人からの申告ではない限り、削除などの対応はしないようだ。