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《1000万円台グッズも》大谷翔平オークションが盛況だからこそ… “転売やニセモノ”など「6つの要注意ポイント」とは 

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Aki

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posted2021/08/10 17:00

《1000万円台グッズも》大谷翔平オークションが盛況だからこそ… “転売やニセモノ”など「6つの要注意ポイント」とは<Number Web> photograph by Getty Images

サインに快く応じる大谷翔平

(1)非売品グッズ販売

 まずは球場で配布される非売品のプロモーショングッズ。

 最近だと大谷・枕(クッション)、そしてバブルヘッド人形などが、スタジアム来場者先着1万4000名に配られた。グッズを配る球団の狙いとしては、球場にたくさんの人に来てもらうという販促、スポンサー側には商品を提供することで球場内外のマーケティングになるという目的がある。

 仕組みとしては入場時にチケットを見せて、それと引き換えにグッズをもらうというシンプルなものだ。しかし、ここに懸念点がある。

 一部業者が一番安いチケットを大量購入し、アルバイトを複数雇って並ばせ、受け取ったらすぐに球場を出て、再度並ぶ。そういった行為を繰り返して大量にグッズを独占し、試合当日からインターネットオークションなどに出品をしていたケースがある。

 該当業者からすると、コストを掛けて人を雇い、仕入れて、それを販売するのだから、普通の商業行為だ――という主張かと思うが、球場で並んでも受け取れなかった子供たちも多く出るのは事実である。同一業者が大量に高値で販売すること自体、違法性はないものの、やはりモラル的にはどうだろうか。

 ちなみにチケットの最安値は約1600円で、配布されたクッションは日本で3万円~4万円で販売されていた。米国でも大谷の大ファンで知られる米スポーツ専門局「FOXスポーツ」のアナリスト、ベン・バーランダー氏が"この状況は好ましくない"と不快感を示すなど、問題視されているので――今後同様のことが続くようであれば、何かしらの規制が始まるかもしれない。

(2)無在庫転売

 無在庫転売とは読んで字の如く、実際に手元にないものを販売することだ。

 この形態には大きく分けて2種類存在する。(I)海外で販売されている価格と、日本の流通価格での差額を取るもの、(II)他出品者の画像を転用し別サイトで出品→売れた後に、元出品者から購入して差額を得るもの、である。

 (I)は、例えばMLBの公式ショップで販売されている大谷の直筆サインボールである。

 サイトでは今も販売中の449ドル(約5万円)のものだが、日本でもオークションサイトで12万円以上での取引が確認された。当然海外から購入する際には、送料が掛かり、関税も掛かる、また注文には簡単な英語力も必要である。

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