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競泳・大橋悠依が“40人中40位”の日本選手権を越えて金メダリストになるまで 「それが自分が水泳をやっているすべて」
text by
松原孝臣Takaomi Matsubara
photograph byGetty Images
posted2021/07/26 06:01
25日に行われた400m個人メドレー決勝で金メダルを勝ちとった大橋悠依。挫折の多い競技生活の末に世界の頂点に立った
「それがほんとうに自分が水泳をやっているすべて」
何度も挫折し、それでも泳ぐことをあきらめず、腐りもせず地道に取り組んできた。指導者のアドバイスを受けながらも、渾身の泳ぎを最大の舞台で見せることができたのは、その積み重ねがあったからにほかならない。
長い競技人生から生まれた、培ってきた土台に咲いた栄冠だった。
優勝した直後の言葉は、これまでの歩みを考えれば、ひときわ重みをもって伝わってくる。
「泳いでいてすごく楽しくて、それがほんとうに自分が水泳をやっているすべてだなと思えました」
26日からは200m個人メドレーが始まる。
2つ目のレースへ向けて、大橋は目を向けている。
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