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大谷翔平の“恩師”が監督、マルティネスにマクガフ、オースティン… アメリカ主力のNPB勢を攻略できるか〈侍ジャパン対戦国分析〉
text by
広尾晃Kou Hiroo
photograph byNanae Suzuki
posted2021/07/27 20:00
2018年、大谷翔平のメジャー1年目のエンゼルス監督だったソーシア氏。アメリカ代表監督として指揮を振るう
外野の中軸となるのはオースティン
<外野手>
エリック・フィリア/29歳 マリナーズAAA※
27試89打22安2本8点3盗 率.247 OPS.749
タイラー・オースティン/29歳 DeNA
68試242打76安19本49点1盗 率.314 OPS.1017
バッバ・スターリング/28歳 ロイヤルズAAA
27試97打25安7本17点1盗 率.258 OPS.862
ジャック・ロペス/28歳 レッドソックスAAA
42試139打40安1本22点8盗 率.288 OPS.713
29歳のDeNAタイラー・オースティンがこの顔ぶれでは中軸となるだろう。今季はコンスタントに好成績を続けてきた。最大のライバルであるNPBの投手を熟知しているのが強みだ。
バッバ・スターリングは昨年までロイヤルズでプレーした外野手。マイナーでは82盗塁するなど足も速い。
先発はニック・マルティネス、ブランドン・ディクソン、そしてスコット・カズミアーあたりか。中継ぎに若いシェーン・バズ、そしてクローザーにはスコット・マクガフ。ディクソンは球宴でも使える。
今のMLBでは最強打者を2番に据えるが、その形で行けば1番に足の速いニック・アレン、続いてタイラー・オースティン、3番ジェイミー・ウェストブルック、4番トリストン・カサスといった打順だろうか?
メジャーリーガーがほとんど参加していないので、NPB出身選手が投打の中心になる。
アメリカはB組に回ったので、A組の日本とは8月1日のラウンド1以降の対戦になる。しかし日本にとっては手の内を知られているだけに、侮りがたい相手になるだろう。
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