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大坂なおみ、錦織圭は出場も…テニスのトップ選手たちが東京五輪を回避する「コロナだけじゃない」2つの理由
text by
内田暁Akatsuki Uchida
photograph byAFLO
posted2021/07/21 11:03
東京五輪出場を表明している大坂なおみ選手
大坂なおみは16歳のときから「東京で金」
女子の方で、オリンピックのメダルへの渇望を最もまっすぐ口にしてきたトッププレーヤーは、恐らくは大坂なおみだ。まだランキングが300位前後だった16歳の頃から、「有明コロシアムは自分のホームのように感じる。東京オリンピックで金メダルを取りたい」と夢を語っていた。
「オリンピックに出られることそのものが特別なのに、日本のファンの前でプレーできるなんて、夢のよう」
『TIME』誌に寄稿したコラムで、大坂はそう綴っている。
実際には、無観客が決まったため、有明コロシアムに広がるのは、夢見た光景とは異なる景色だ。最近の「メンタルヘルス」発言等により、望まぬ形で注視を集めながらの戦いになるかもしれない。
それでも、グランドスラム優勝などの夢は「次の大会で叶えたい!」と性急に追ってきた彼女にとって、東京オリンピックは、長く待ちわびた約束の時だ。