「プレー中はもちろんフィジカルコンタクトがあるんですけど、相手をぶっ倒すみたいな気持ちでサッカーをするのが楽しい。だから怪我とかはまったく気にしてないですね。サッカーでは人に負けたくないですし、普通に生活していても怪我をすることはよくありますし。ただ、サッカーができなくなるのは嫌なので、ケアはしています（笑）」

　どんなスポーツでも100％全力でプレーしている時はケガをするリスクが少ないと言われている。殺気を隠さない内田選手は、常に全力なのでケガする隙がないのだろう。

「ずっと勉強をやってきた僕が挑戦できるってすごく貴重」

　サッカーに対しては本気を貫く内田選手だが、中高時代よりも、むしろ今の方が貪欲になっている。ア式に入ってからは、国内や海外のサッカーもよく見るようになった。「もっと中高の頃から見ておけばよかった」と苦笑するが、そういう思いになれたのもア式全体のサッカーの力が向上し、東京都大学1部リーグという高いレベルで試合ができているからだろう。

「（都1部リーグで）ユース上がりや選手権経験者、プロに行くことが決まっている選手にずっと勉強をやってきた僕が挑戦できるってすごく貴重だと思うんです。今年は残留して、来年はもっと自分の力を試したいし、もっとサッカーが上手くなりたい。30代、40代になった時、大学の時にレベルの高い選手と戦ったことが自慢できるといいなって思っています」

　医学部を卒業し、医者になってもサッカーはなるべく続けたいという。

「今までサッカーをずっとやってきて、サッカーがない生活は考えられないので」

　そこまでサッカーが好きなら、どこかのサッカークラブのドクターという道もあるだろう。内田選手自身も「サッカーに結びついたらいいですね」と笑顔を見せており、意欲的だ。もしかすると10年後、20年後、ピッチ上で痛む選手に向かって内田選手が走っている姿が見られるかもしれない。

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