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偏差値76超え東大医学生に聞く“なぜ体育会サッカー部に?”「ずっと勉強をやってきた僕が挑戦できるって…」

posted2021/07/30 11:02

 
偏差値76超え東大医学生に聞く“なぜ体育会サッカー部に?”「ずっと勉強をやってきた僕が挑戦できるって…」<Number Web> photograph by Yuki Suenaga

東京大学運動会サッカー部唯一の医学部生・内田龍吾選手。医学部にもサッカー部があるなかで、なぜ彼は“体育会”を選んだのか

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佐藤俊

佐藤俊Shun Sato

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Yuki Suenaga

 偏差値70超えの秀才が集まる東京大学。スポーツよりも勉学が注目されがちなこの大学で今、サッカー部(ア式蹴球部)が注目されている。 

 東京大学にスポーツ推薦はない。ほぼ全員が超難関の一般入試を合格してきた生徒である。では東大ア式蹴球部には、どんな学生が所属しているのだろうか? 部内唯一の医学生に話を聞いた(全4回の3回目/#1#2#4を読む)。

唯一の医学生に聞く「なぜ東大サッカー部へ?」

 東大の偏差値は総じて72以上(東進調べ)、さらに医学部のある理科三類は東大の中でも最難関の76。東大生の中でも、さらにエリートが集まっていると言える。

 東大ア式蹴球部にも医学部の学生が1人いる。3年生の内田龍吾選手だ。

 内田選手が、サッカーを始めたのは小学生の頃。中高は筑波大学附属駒場でサッカー部に所属していた。東大の医学部を目指そうと思い始めたのは、高校2年の時だったという。

「医学部進学の動機はあまり覚えていないですけど、高校の生物系の授業が充実していて、楽しくて」

 高2から東大受験専門の学習塾に通い、高3の受験直前のラスト3カ月は、朝7時に友人と集まって夜10時まで、内田選手曰く「コツコツと勉強に集中した」という。

「ギリギリの合格でした」

 内田選手はそう苦笑するが、ギリギリでもトップでも三類に合格した学生は超優秀であることに違いはない。入学すると、体育会のサッカー部に入部した。ちなみに、医学部にも「東大医学部鉄門サッカー部」があるそうだが、なぜ体育会を選んだのか?

「シンプルに強くないし、人数も少ないんです。それなら大学でサッカーを続ける意味がないかなって。せっかく総合大学に入りましたし、よりレベルの高いところでやろうとア式に入部を決めました」

授業は平日終日びっしり、課題も多い

 ア式は実力別にA、B(育成)の二つのチームに分けられている。190cm86kgと体格に恵まれ、フィジカル面も多少自信があった内田選手は入学後、1年生ながらAチームに入った。だが、先輩たちに交じって練習すると、自分の現実の姿が見えてきた。

【次ページ】 将来は医者だけど「怪我とかはまったく気にしてないですね」

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