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《初のビッグ対談》羽生結弦26歳が池江璃花子21歳に語った「池江さんはそんなに背負わなくていい」
text by
Number編集部Sports Graphic Number
photograph byKiichi Matsumoto
posted2021/07/13 16:05
東京と仙台を結んで実現した羽生結弦(26歳)と池江璃花子(21歳)の初顔合わせ
「僕も、16歳の時に東日本大震災があって、やっぱりあれからすごくいろいろなものを背負い始めたなと感じていて。
今も、東日本大震災の支援や復興に関する依頼はなるべく受けるようにしているのですが、当時はすごく重たく思っていました。大震災という天災が起きて、急に、被災地で頑張っている人間だから(日本代表に)選ばれているんだ、というように思われるのは、すごく悔しかった」
冬季オリンピックで2連覇している羽生を前に、少し緊張気味の池江だったが、優しさと温かさ、時に強さを交えて語りかける王者に自身も心を開いていく。
そして話題は、オリンピックの心構え、最近もっとも悔しかったこと、一人で泣くとき、今乗り越えようとしている課題など、トップアスリート同士だからこそ語り合える内容に及んでいく――。
いつまでも聞いていたい、珠玉の対談だった。
※Number1031号「オリンピック開幕直前特集 東京に、凱歌を」では、池江璃花子と羽生結弦の対談を、14ページにわたって巻頭に掲載。ほかにも、内村航平、阿部一二三、石川佳純、吉田麻也、萩野公介、石川祐希ら、東京五輪の主役たちの思いに迫る記事を多数掲載しています。