髪の毛もフサフサに生えてくるような気分ですよ

　老いとは、個性。場と組み合わせによってはそうなりうる。

　そんなことを思わせる存在だ。ただ高齢という言葉では終わらない、「誰も持っていない存在感と視点」を持つコーチ、松岡功祐。その目に今の若い選手たちは、「もっと気持ちを前に出していけるはず」「少しコンディションが悪いと全力が出せなくなる傾向がある」と映る。とはいえギブアンドテイク、与えつつも力をもらう日々でもある。

©Eijinho Yoshizaki

「子どもたちがプロを目指してやっている環境ですからね。かわいいんですよ。若さをもらいながら日々を過ごしています。髪の毛もフサフサに生えてくるような気分ですよ。子どもたちも少しずつ成長していますしね。やっぱり結果を残さないとNPBからも見てもらえない世界。そこに行けるように、ともに歩んでいます」

　“全力老人”は、今日もノックを打ち続け、選手と同じ夢を見る。

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