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大谷翔平、オールスター出場決定+“新人時代トレカ”が117万円の高騰… 転売屋の影はあるが“家宝”としての価値は間違いなし
text by
AkiAki
photograph byAP/AFLO
posted2021/07/02 17:20
本塁打王争いで両リーグトップに立った大谷翔平。ルーキーカードの価値も上がっている
このカードは100枚限定ものだが、Beckett社によって100枚中、76枚が鑑定されている。そのうちの32枚が最上位の9.5の評価を受けている。この32枚のカードの中で過去にイーベイにおいて出品・落札された実績を集計した価格推移が以下のグラフとなる。
ヤンキース相手の連発で価格が一気に上昇
ルーキーイヤーの2018年発売当初に約60万円を付けたが、その後の大谷の故障があり、その年の7月には最安値の約20万円で取引された。そして、前回紹介した499枚限定のカードと同様、今年の開幕後に上がりはじめ、今週ヤンキースタジアムで27号・28号と2本のホームランを放った直後に終了したオークションで、なんと約9900ドル(約110万円)、そしてピッチング直後に終了したものは1万600ドル(約117万円)で落札された。
現在までの大谷の活躍がそのまま反映されており、アメリカでも注目度もかなり増していることがこの価格推移でも分かっていただけると思う。
前回も少しだけ触れたが、今まで趣味としてトレカ収集をしていた層には気軽な趣味ではなくなり、投資対象となることはスポーツの意義とは反すると嫌悪感を持つ人がいることも理解している。先のグラフを見るとまさに株価チャートのようで、選手の成績・期待感に合わせて価格が上昇、下降する。スポーツ選手をお金儲けの手段にするなんてけしからん……という考え方だ。