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大谷翔平、オールスター出場決定+“新人時代トレカ”が117万円の高騰… 転売屋の影はあるが“家宝”としての価値は間違いなし
text by
AkiAki
photograph byAP/AFLO
posted2021/07/02 17:20
本塁打王争いで両リーグトップに立った大谷翔平。ルーキーカードの価値も上がっている
大谷の実績を考えれば“家宝”になりえる
筆者も大のスポーツ観戦ファンだが、このようにも考えている。株ならばストップ高もあるし、ストップ安にもなる、そしてその企業がもし倒産してしまえば株は無価値となる。つまり1000円の企業の株を100株買うと10万円だが、その株が将来無価値になる可能性もある。
一方で大谷の10万円のカードを購入したとする。ただスポーツの場合、カードの価値は今まで大谷が積み重ねてきた記録や実績を踏まえれば、株のように無価値になることはない。むしろ活躍に乗じて将来の家宝になる可能性もある。
転売屋がいることも事実ではあるが
買ってすぐに転売を繰り返す転売屋がいることも事実ではある。とはいえ長期でトレカを保有しながら大谷の活躍も応援する、そして孫など将来の世代に伝えていく、ということが日本のスポーツメモもラビリアの育成にも繋がると考えている。
結果として数十年先になるかもしれないが――宝くじクラスのリターンとなって返ってくる可能性もあり、そんな夢を持ちながら応援していくことも楽しみ方のひとつだと思う。
観戦せず、その選手も知らず、単に転売の手段として参入されてしまうことは筆者も反対だが、一生懸命応援してきた想いを他の方に引き継ぐ、というのは普通のことだと思う。そして限定ものなら数が限られている以上、売る人がいて買う人が出る“需要と供給”の関係がある。その点でも市場原理で価格変動が起こるのは当然のことである。
筆者も家族からは“そんなに上がったのでれば売っちゃえ”と言われるが……今のところ手放すつもりはない。ベーブ・ルースクラスのお宝になる可能性に夢をという気持ちもあるが、それよりも何より保有していることの喜びが一番でスポーツメモラビリアの魅力はそこにある。
オールスター、そして日本人として初のホームランダービー、そして日本人初のタイトルやMVPまで期待をさせてくれる大谷。さらにそのずっと先の野球殿堂入りまでも楽しみにしてしまう。イチローが引退し、寂しい心の隙間を埋めてくれている大谷に感謝をしながらこれからも応援を続けていきたい。
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