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大谷翔平がいなければもう勝てない? “リアル二刀流起用”で見えてくる、エンゼルスの「苦しすぎるチーム事情」 

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笹田幸嗣

笹田幸嗣Koji Sasada

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posted2021/06/28 17:05

大谷翔平がいなければもう勝てない? “リアル二刀流起用”で見えてくる、エンゼルスの「苦しすぎるチーム事情」<Number Web> photograph by Getty Images

6月23日のジャイアンツ戦では6回9奪三振と1失点と力投するも4勝目はお預けに

 ピンチではギアを上げて奮投した。ソロ本塁打で先制され、尚も1死一、二塁のピンチで4番ベルトにはこの日最速の99.2マイル(約160キロ)の直球を計測。4番、5番から連続三振を奪い切り抜けた。

「全部が全部、全力で投げればいいってわけではない。勝負どころの見極めも大事。あそこが勝つ確率を残すためには一番重要なところだった」

 自身3年ぶりの100球超えの投球は、6回で6安打2四球を許しながらも9奪三振1失点。勝敗に関係はなかったが、まさに気持ちで投げた105球。チームに勝つチャンスを残し、マウンドを降りた

大谷に語る“投打同時出場”「必要とされている」

 しかし、延長13回の末の敗戦。大谷は悔しさを滲ませながら投打同時出場について語った。

「基本的には野手がしっかりいる状態でないと、監督的にも自分的にも怖いところがあると思う。(今日は)通常ではないのかなと思いますけど。今は(マイク・)トラウト選手がいない状態なので得点力という意味で必要とされているのかなと思う。勝つための重要なピースとして起用してもらったと思うので、打つ方面で期待に応えられなかった。チームのために仕事ができなかった」

 打撃では3打数無安打2三振。彼が背負うもののハードルの高さを感じさせられた。

 とはいえ、連敗スタートで始まったチームの命運を握る強豪3チームとの『9番勝負』はまだ始まったばかりだ。次戦先発は順当ならば、6月30日(日本時間7月1日)のヤンキース戦。新旧の違いはあれど、元祖二刀流のベーブ・ルースが躍動した「聖地」での初登板となる。

 ヤンキース相手にリアル二刀流で投打で結果を残し、チームに勝利をもたらせば勢いも生まれる。願ってもない最高の舞台に大谷翔平が燃えないわけがない。

記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。

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