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大坂なおみの告白にダルビッシュが寄せた共感の声 「アスリートは普通にプレーしているから健康、というのは…」

posted2021/06/27 17:04

 
大坂なおみの告白にダルビッシュが寄せた共感の声 「アスリートは普通にプレーしているから健康、というのは…」<Number Web> photograph by AFLO

6月3日、メッツ戦に登板し5回1/3を2失点で勝利を挙げたダルビッシュ。大坂の告白を受け、自身の経験を語った

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四竈衛

四竈衛Mamoru Shikama

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 パドレスのダルビッシュ有が6月3日、本拠地でのメッツ戦で今季6勝目を挙げ、日米通算170勝に到達した。NPBで93勝、MLBで77勝を挙げ、松坂大輔、岩隈久志に並んだ。試合後は、積み上げた白星の重みを、しみじみと語った。

「松坂さんと岩隈さんに追い付くというのは分かっていました。二人とも自分が若い時から目標にしていた、勝たなきゃいけない巨大な壁という感じだった。同じ勝利の数を味わって、勝利の後の夜も同じだけ味わってきたという意味では、すごく感慨深いものはあります」

 '04年のドラフト1巡目でプロ入りし、順調に日本のエースへの道を歩んできた一方で、苦悩した時期もあった。'15年には右肘のトミー・ジョン手術を受け、戦列を離脱。'16年5月に復帰したものの、そのオフから原因不明の体調不良に伴い、その後、約2年半にわたり、精神的にも不安定な時期が続いたことを明かした。

「ある日から急に体がおかしくなったというか、メンタル的にもなぜか分からないけど、家でもずっと動けず、ちょっと外に行ってもすぐに疲れて……。その中で野球はずっとやっていましたけど、ちょっと苦しい時期がありました」

「表で見せている顔と家に帰った時の顔が変わります」

 女子テニスの大坂なおみが、過去数年来のうつ病を告白し、全仏オープンを棄権したこともあり、スポーツ選手のメンタルケアの重要性について、自ら「自律神経失調症に近い」という体験を語った。

「アスリートは普通にプレーしているから健康、と言われるのはよくあると思いますけど、表で見せている顔と家に帰った時の顔が僕らは変わります」

 高いレベルのパフォーマンスを長期間継続することは簡単ではない。その間、体力、技術だけでなく、精神面での苦悩も克服しなければ、前には進めない。ダルビッシュの場合、数々の本で対策を研究し、周囲に助言も求めた。その結果、現在も継続する背骨コンディショニングに出会い、不調から脱出した。

「ずっと我慢して大坂選手もやっていたと思うし、すごく大変なことだと思います」

 今年8月で35歳。精神面でも強さを携えたダルビッシュなら、あと30勝となった200勝、さらにその先の領域へ踏み込む可能性は高い。

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