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冨安健洋の“3年で26億円アップ”がマンガみたいだけど ワールドクラスのセンターバック市場価値1位の“ほぼ100億円男”は…
text by
茂野聡士Satoshi Shigeno
photograph byJMPA/Getty Images
posted2021/06/14 17:03
冨安健洋の市場価値の上がり方が物凄い!
冨安の“3年間の市場価格推移”を見ると……
特に評価が急上昇しているのが、冨安である(そういや「Mr.CB」第3巻のオビにもコメントを寄せていた)。U-24日本代表は負傷のため途中離脱したとはいえ、抜群の守備力だけでなく攻撃にも関与できる万能型DFとして日に日にその存在感を増している。市場価格の推移を見ても驚きである。
<冨安の市場価格推移>※1ユーロ=133円で計算
~シント・トロイデン時代~
2018年6月 35万ユーロ(4655万円)
2018年12月 600万ユーロ(7億9800万円)
2019年5月 900万ユーロ(11億9700万円)
~ボローニャ時代~
2019年12月 1000万ユーロ(13億3000万円)
2020年3月 1500万ユーロ(19億9500万円)
2020年8月 1800万ユーロ(23億9400万円)
2021年6月 2000万ユーロ(26億6000万円)
たった3年で26億円も価値をアップさせている。今や世界のセンターバック全体で74位、1998年生まれに限っても31位となったそうだ。日本においても鎌田大地(2500万ユーロ/33億2500万円)に次ぐ2位で、同じ東京五輪世代の久保建英(1500万ユーロ/19億9500万円)を上回っている。
そりゃクリスティアーノ・ロナウドら多士済々のアタッカーとマッチアップし、時にはサイドバックを務め、鮮やかなゴールを決めることもあるのだから……価値が高騰するのも当然だし、マンガみたいなサクセスストーリーの真っただ中にいるといっても過言ではない。
ワールドクラスのCBは、どれくらいの価値?
一方であれだけ盤石な守りと強いキャプテンシーを見せている吉田(320万ユーロ/4億2560万円)、五輪世代で言えばオランダで結果を残している板倉滉(350万ユーロ/4億6550万円)はもうちょっと価値が高いんじゃないか……とか独りでブツブツ言っていたのだが、手元にあるNumber1028号のEURO名鑑が目に入って、ふと思った。
ヨーロッパのワールドクラスのCBは、どれくらいの市場価値なんだろう?
ということで、同じく「transfermarkt」からセンターバックで「5000万ユーロ=66億5000万円」以上の市場価値を付ける選手を調べてみた。