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「えっ…大谷翔平って3億円超なのに年俸、安すぎ?」大リーグ強打者の“収入格差”大調査 同僚トラウトはケタ違い金額の…
text by
茂野聡士Satoshi Shigeno
photograph byGetty Images
posted2021/06/03 11:03
エンゼルスの主軸である大谷翔平とトラウト。2人の年俸を比べてみると……
<ア・リーグの主な本塁打数上位選手の年俸>
A・ガルシア(レンジャーズ/OF/28歳)
57万5000ドル(6267万円)
V・ゲレーロJr.(ブルージェイズ/3B/22歳)
60万5400ドル(6598万円)
R・デバース(レッドソックス/3B/24歳)
457万5000ドル(4億9867万円)
M・オルソン(アスレチックス/1B/27歳)
500万ドル(5億4500万円)
A・ジャッジ(ヤンキース/RF/29歳)
1017万5000ドル(11億907万円)
JD・マルティネス(レッドソックス/DH/33歳)
1935万ドル(21億915万円)
ピンキリと言いたくなるほど、価格帯に大きな差異がある。ゲレーロJr.とガルシアは今年ブレークしようとしている選手だけあって、大谷以上に低い年俸となっている。
その一方で「ガッツリもらっている」のはジャッジやJD・マルティネスだ。ヤンキースで田中将大が昨シーズンまでプレーしていたこともあって、2人の名前をよく見たという野球好きも多いだろう。やはり数年間ホームランを打ち続けていれば、契約更改での大幅アップ率が日本のプロ野球よりさらにすごいのだと分かる。
ヤンキースのジャッジの“上がり幅”を見てみると
では実際、年俸がどれくらい上がるのか。今後の大谷の上がり率を推測するなら、ここ近年で覚醒したジャッジの推移を見てみれば把握できるんじゃなかろうか、と思った。
同サイトでは各シーズンの年俸も掲載されている。2020年までのジャッジの本塁打数とともに「年俸の上がり具合」は以下の通り。
2016年:50万7500ドル/4本塁打
2017年:54万4500ドル/52本塁打
2018年:62万2300ドル/27本塁打
2019年:68万4300ドル/27本塁打
2020年:850万ドル/9本塁打※60試合制
2021年:1070万5000ドル
2017年の52本塁打が大きなインパクトを残したが、2018。19年ともに2カ月ほどの負傷離脱があったうえでのこのホームラン数なのだから、当代きってのパワーヒッターと言えるだろう。3年連続で結果を残したことによって、日本円にして1億円以下だったのが一気に給与がアップ。アップ率で見てみれば1142%! である。
じゃあ、大谷の上がり具合ってどれくらい?
最後に、大谷の上がり具合も見てみよう。