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引退・福岡堅樹、“最後の試合”でもトライ 「ラグビーのおかげで効率だけでは…」 W杯秘話と名将エディーに怒鳴られた日 

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posted2021/05/23 17:02

引退・福岡堅樹、“最後の試合”でもトライ 「ラグビーのおかげで効率だけでは…」 W杯秘話と名将エディーに怒鳴られた日<Number Web> photograph by Getty Images

2019年ラグビーW杯、福岡堅樹の疾走ぶり。文武両道のトライゲッターが日本列島を沸かせた

母校の後輩は「医者になっても続けてほしい」

<名言2>
福岡さんには医者になってもプレーを続けてほしい。
(松永貫汰/Number993・994号 2019年12月26日発売)

◇解説◇
 筑波大学で抜群のスピードを武器にするアタッカー。そのプロフィールから思いつく選手と言えば福岡だったが、福岡と同じ筑波大に在籍し、今後の成長が期待される松永は“引退撤回”を望んでいた1人だ。

「ポジショニングの細かい部分、チャンスを逃さないのがすごい。もっと見ていたいです(笑)」

 このように松永は話していた。2019年度の関東大学対抗戦では明治大相手に2トライを上げるなど、50m走6秒1の走力は本物。スピードスター福岡と対戦したいのは本心に違いなかっただろう。

W杯でのトライと「振り返るんじゃなかった」

<名言3>
振り返るんじゃなかった。
(福岡堅樹/NumberPLUS 2019年11月9日発売)

◇解説◇
 熱狂の2019年ラグビーW杯。その火付け役の1人となったのが福岡だ。大会前の親善試合で負傷して本大会に間に合うかが不安視されたが、第2戦のアイルランド戦で急遽メンバー入り。後半9分にピッチへと送り出されると、その9分後にラファエレ ティモシーが引きつけてからのラストパスを受けて、インゴールへと飛び込んだ。実は、これが福岡にとってのW杯初トライだった。

「これが最後のトライにならないよう、もっと最高のトライをお見せしたいです」

 このように語った福岡だが、アイルランド戦ではちょっとした後悔もあった。

【次ページ】 五輪延期によって優先した医師への道

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