心に寄り添えるドクターに

　サントリーが13－0のリードで迎えた前半30分、松田力也からのパスを受けると一気に加速。最後はオールブラックスの中軸でもあるボーデン・バレットのタックルを浴びながらも左隅にトライを決めた。

日本選手権決勝での福岡©Toru Hanai/Getty Images

　試合終盤にサントリーが猛追したものの、最終的に31－26でパナソニックに軍配が上がり、チームは5シーズンぶり5度目の優勝、そして最後のトップリーグ王者に輝いた。

　有終の美を飾った福岡。フラッシュインタビューで「本当にサントリーさんも非常に攻撃的なラグビーでした。一番素晴らしい試合をラグビー人生最後に持って来れてよかったです」、「唯一やり残したワイルドナイツでの優勝をやり遂げてよかったです。後悔なく引退できます」と語るとともに「心に寄り添えるドクターになりたい」と、今後への意気込みを語った。

　日本列島を沸かせたトライゲッターから医師に――今後も福岡のチャレンジは続く。