酒の肴に野球の記録BACK NUMBER
佐々木朗希は5回4失点だけど… 大谷、松坂、ダル、田中、カネやんら大エースのプロ初登板とその後の成績はどうだった?
text by
広尾晃Kou Hiroo
photograph byJIJI PRESS
posted2021/05/17 17:03
5回4失点ながらまとまった投球を見せた佐々木朗希。彼の潜在能力がどこまで発揮されるか、野球ファンなら注目したい
しかし日本ハムが1位指名を強行、渋る大谷に日本ハム首脳陣は「大谷翔平君 夢への道しるべ」と題する企画書を作製してプレゼンテーション、この年に就任した栗山英樹監督も乗り出して大谷に翻意させた。入団の条件は「MLBへの挑戦」と「二刀流」だった。
5回自責点2、黒星を消したバッターは……
春季キャンプから「二刀流」の練習をした大谷は、打者としては2013年3月29日の西武戦に8番右翼で初出場、投手としては5月23日札幌ドームの交流戦、ヤクルトとの対戦で先発デビューした。大谷は2回表に2失点、裏に日本ハムは1点を返すが、大谷は5回自責点2で降板。ヤクルトは8回表にさらに1点を加え3-1とリード。大谷の投手デビューは黒星かと思われたが、裏に中田翔がヤクルト先発石川雅規から同点2ラン。辛うじて敗戦をまぬがれた。
86球中65球が速球、最速は157km/hをマーク。大谷は「緊張して覚えていない」と語ったがポテンシャルの高さを知らしめた。
それから8年、海を渡った大谷翔平は破天荒な活躍でアメリカの人々をも驚かせている。