ヴィクトリアマイルは実績のあるマイル戦

　こうして迎えた今年の初戦が大阪杯だった。距離は初めてとなる2000メートル。一貫してマイル以下を戦場にしていたグランアレグリアを2000メートルのGIに挑ませた理由を、藤沢調教師は次のように語る。

藤沢師

「過去に管理してマイルでチャンピオンになったシンコウラブリイにしてもタイキシャトルにしても、2000メートルでも大丈夫だったと思います。ただ、彼等の時代は秋の天皇賞に外国産馬の出走権がなかったり、大阪杯がまだGIになる前だったりという事で、挑戦する機会そのものがありませんでした。幸い時代が変わって現在は挑戦出来る2000メートル戦があるので、向かう事にしました」

　結果は冒頭で記した通り4着。敗因が距離だったのか、雨でタフな馬場になったせいなのか、この1戦だけで決めることは出来ない。ただ、間違いなく言えるのは、今週末のヴィクトリアマイルは実績のあるマイル戦であるという点。12日の朝に美浦トレセンで最終追い切りに跨ったルメール騎手は言う。

「リラックスしていたし、前走のダメージも感じず、状態はとても良さそうです。前残りだけが心配ですけど、彼女なら大丈夫と信じて乗りたいです！」

大阪杯でのグランアレグリア