酒の肴に野球の記録BACK NUMBER
大谷翔平vsメジャー最強選手+日本人対戦成績を大調査 菊池雄星“先輩”に好相性、ダルとは未対戦、苦手な打者と投手は…
text by
広尾晃Kou Hiroo
photograph byAFLO
posted2021/05/12 17:04
2019年、大谷翔平はバーランダーから鮮やかな一撃を放った。今後も大投手・強打者との対決が楽しみで仕方ない
同年代ライバルとはどんな成績?
シェーン・ビーバー(インディアンス)
10打数2安打0本塁打1打点 率.200
昨年のア・リーグのサイ・ヤング賞右腕。大谷よりも1歳若い若手エース。2018年8月5日の対戦は、ともにルーキー。大谷はいきなり左中間に二塁打。3打席目も左前打と打ち崩したが、2019年8月4日と9月9日の対戦では、7打席無安打4三振と沈黙させられた。ビーバーの長足の進化を実感したはずだ。
コーリー・クルーバー(インディアンス、現ヤンキース)
6打数1安打1本塁打2打点 率.167
2014、17年のサイ・ヤング賞右腕は、2018年4月4日、デビュー3試合目の大谷と対戦。大谷は2打席目でバックスクリーンにホームランを打つが以後は凡退。見逃し三振が計3つあり、クルーバーのシンカーやスライダーに手を焼いている。
ダラス・カイケル(アストロズ、現ホワイトソックス)
5打数1安打0本塁打2打点 率.200
2015年のサイ・ヤング賞左腕。2018年7月20日に対戦したときは、3打席とも2-2から三振。多彩な変化球の前に手も足も出なかったが、今年4月2日の3年ぶりの対戦では最初の打席、1-1から右翼線を破る打球を放ち、駿足を駆って三塁まで到達(記録は失策)。続くトラウトのタイムリーで先制の本塁を踏んでいる。大谷はどちらかといえば技巧派投手が苦手だが、今季は克服しつつあるようだ。
最強左腕カーショーからはまだ無安打
クレイトン・カーショー(ドジャース)
5打数0安打0本塁打0打点 率.000
昨季までで通算175勝、サイ・ヤング賞3回の大左腕には、今のところいいようにあしらわれている。5月8日の対戦でも三ゴロと空振り三振。打ち気にはやる大谷は軽くいなされている印象だ。
ブレーク・スネル(レイズ、現パドレス)
3打数2安打0本塁打1打点 率.667
2018年のサイ・ヤング賞左腕とは、2018年5月18日の最初の対戦、1打席目にフルカウントから左中間深いところに二塁打。2019年6月14日の2回目の対戦でも1打席目でライナーの左前打。警戒したのかスネルは計2四球を与えている。
リック・ポーセロ(レッドソックス、今季はFA)
2打数1安打0本塁打0打点 率.500
2016年のサイ・ヤング賞投手ポーセロとは2019年8月10日に対戦、最初の打席で左中間深いところに二塁打を打っている。
トレバー・バウアー(ドジャース)
2打数1安打0本塁打0打点 率.500
昨年のナ・リーグのサイ・ヤング賞右腕。5月9日に初対戦。最初の打席で0-2からカッターを打って遊撃コーリー・シーガーへの内野安打。バウアーは大谷の俊足に舌を巻いたが、3打席目は3球三振。2人は今後も名勝負を繰り広げそうだ。