酒の肴に野球の記録BACK NUMBER
大谷翔平vsメジャー最強選手+日本人対戦成績を大調査 菊池雄星“先輩”に好相性、ダルとは未対戦、苦手な打者と投手は…
text by
広尾晃Kou Hiroo
photograph byAFLO
posted2021/05/12 17:04
2019年、大谷翔平はバーランダーから鮮やかな一撃を放った。今後も大投手・強打者との対決が楽しみで仕方ない
日本人投手との対戦を振り返ると……
菊池雄星(マリナーズ)
7打数3安打1本塁打1打点 率.429
田中将大(ヤンキース、現楽天)
2打数0安打0本塁打0打点 率.000
有原航平(レンジャーズ)
2打数0安打0本塁打0打点 率.000
平野佳寿(マリナーズ、現オリックス)
1打数0安打0本塁打0打点 率.000
菊池は花巻東高の先輩である。大谷は菊池にあこがれてこの高校を選んだと言われているが、NPB時代から大谷は先輩菊池を5打数2安打1二塁打と打っている。菊池がMLBに移籍後は同地区のため対戦が増えているが、初対戦の2019年6月8日には3打数2安打1本塁打と先輩を圧倒した。
しかし他の日本人投手からは安打は打っていない。
なお大谷は日本ハムの“先輩”にあたるダルビッシュ有とは対戦がない。今季はリーグは違うが同じ西地区のパドレスにダルビッシュが移籍したので、対戦があるはずだ。
大谷はダルビッシュの影響を強く受けていると言われる。どんな勝負を繰り広げるだろうか?
投手として得意&苦手な強打者は?
<投手大谷vs強打者>
投手としては登板数がそれほど多くないので、対戦数も少ないが、それでも苦手と得意が見えてきた。
<苦手>
ジョージ・スプリンガー(アストロズ、現ブルージェイズ)
6打数4安打1本塁打3打点 打率.667
シルバースラッガー2度の強打者。2018年4月24日の初対戦では3打数2安打、9月2日の2回目の対戦では2打数2安打1本塁打と滅多打ちされた。2020年8月2日の対戦は1三振1四球だったが、身体能力の高い強打者には苦戦している。
ニック・カステヤノス(タイガース、現レッズ)
3打数2安打0本塁打0打点 打率.667
ミートのうまい中距離打者、2018年5月30日の対戦で3打数2安打、2二塁打を打たれた。どちらもライナーで左翼に達する鋭い当たり。甘い球を見逃さなかった。
ムーキー・ベッツ(レッドソックス、現ドジャース)
1打数1安打1本塁打1打点 打率1.00
2018年4月17日の対戦、1回先頭打者ベッツにフルカウントから左中間スタンドに先制本塁打を打たれた。大谷はかなりのショックだったようで、2回は1死一、二塁でベッツを歩かせ、これをきっかけに大量点を奪われている。この年ア・リーグのMVPを受賞したベッツの勝負強さは強烈だったようだ。