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天皇賞・春は武豊「これが京都だったら…」の再来? 阪神の“短い直線356.5m”でディープボンドに勝ちうる馬は 

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島田明宏

島田明宏Akihiro Shimada

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posted2021/05/01 17:03

天皇賞・春は武豊「これが京都だったら…」の再来? 阪神の“短い直線356.5m”でディープボンドに勝ちうる馬は<Number Web> photograph by Photostud

阪神大賞典を圧勝したディープボンド。混戦予想の天皇賞・春で阪神競馬場のコースを攻略できるのはどの馬だろう

カレンブーケドールらにかかる68年ぶりの期待

 うち1頭のカレンブーケドール(牝5歳、父ディープインパクト、美浦・国枝栄厩舎)は、14戦2勝2着7回3着2回と2着の多い馬だが、その2着の内容が濃く、一昨年のオークス、秋華賞、ジャパンカップが含まれる。オークスの勝ち馬はラヴズオンリーユー、秋華賞の勝ち馬はクロノジェネシスと、牡馬相手のGIを制している女傑だ。この馬自身も、前述した一昨年のジャパンカップ2着のほか、昨年のジャパンカップで4着、有馬記念5着、そして前走の日経賞で2着と、牡馬相手に安定した走りを見せている。

 その日経賞を勝ったウインマリリン(牝4歳、父スクリーンヒーロー、美浦・手塚貴久厩舎)は、皐月賞を制して勢いに乗る横山武史が手綱をとる。勝てば、手塚調教師は、一昨年と昨年のフィエールマンにつづく春天3連覇となる。

 どちらが勝っても、牝馬による勝利は68年ぶり2頭目の快挙となる。

ディアスティマがスイスイ逃げ切ってしまう?

 昨年の菊花賞でコントレイルを苦しめたアリストテレス(牡4歳、父エピファネイア、栗東・音無秀孝厩舎)は1枠2番という好枠を引いた。未完の大器オーソリティ(牡4歳、父オルフェーヴル、美浦・木村哲也厩舎)は、大外17番枠がどう作用するか――と、やっているとキリがないので、印を。

◎カレンブーケドール
○ディープボンド
▲ディアスティマ
△アリストテレス

 カレンブーケドールのように、安定していても勝ち切れない馬が、距離が延びると一転して鋭い脚を使うことがままある。

「牝馬の時代」を象徴する1頭になり得るポテンシャルを、間違いなく持っている。

 おそらくディアスティマが単騎で逃げ、カレンブーケドール、ディープボンドらが好位で追走する。そのままディアスティマがスイスイ逃げ切ってしまうシーンも十分あり得るので、この馬の単勝も買いたい。

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