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大谷翔平サイン入りルーキーカードが2000万円超、“1枚で5億円超え”した選手名は… MLBトレカ市場バブルの理由
text by
AkiAki
photograph byGetty Images
posted2021/04/19 17:02
大谷翔平は二刀流での活躍によってトレカ界でも高騰している
5億円を超えた選手のカードは?
1位:ミッキー・マントル 1952 TOPPS:520万ドル(2021年1月):日本円約5億4000万円(レート:104円)
ヤンキース一筋で米国殿堂入りをしているミッキー・マントルの、1952年にTOPPS社が発売したカードで、こちらもPSAでの鑑定結果で「グレード9」という希少性が評価され、アメリカの俳優兼実業家が落札している。
これらを見て気付いた方もいるだろう? 上位3つの全てのカードは2020年のコロナ禍以降に記録されたものとなる。これは自粛下の中、コレクター熱が再燃したこと以上に、トレカを含むスポーツメモラビリアが美術品や芸術品と同様としての価値として扱われ、投資のひとつの選択肢として入ってきていることを意味しているのだと思う。
もちろん全てのカードが高騰しているという訳ではないが、全体的にボックスの価格も上昇傾向にある。今まであくまでも趣味としてトレーディングカードを楽しんでいた層にとっては、気軽な趣味ではなくなった、もうコレクターを辞めると言い始める人も出て来ているという。
このように本来、子供のためのおもちゃとして始まったカードが投資対象化することに対して嫌悪感を抱く人がいることはもっともなことだと思う一方、値段が上がる前にカードを保有していた層には評価されて嬉しいと思っている人もいるだろう。
筆者もスポーツメモラビリアのコレクターでもあるが、この辺りの自身のメモラビリアに対する考え方はまた別の機会に述べたい。
大谷のカードの価値も今後変わるはず
二刀流として素晴らしいスタートを切った大谷の今回紹介したカードは筆者も保有している。大谷の活躍次第でこのカードの価値も今後大きく変わってくるだろう。そして彼が将来現役生活を終えるとき、そしてベーブ・ルースと同じような伝説の野球選手となった時にこのカードの価値がどのぐらいになっているかも同時に楽しみにしながら、これからの大谷選手を応援していきたいと思う。
先に紹介した歴代1位のミッキー・マントルの5億4000万円のカードもわずか5セント(日本円で当時約18円)のパックから出た1枚なのだから。
記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。