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大谷翔平サイン入りルーキーカードが2000万円超、“1枚で5億円超え”した選手名は… MLBトレカ市場バブルの理由
posted2021/04/19 17:02
text by
AkiAki
photograph by
Getty Images
スプリング・トレーニングでは投手としては本人も不本意な投球ではあったと思うものの、打者としては12試合31打数17安打5本塁打8打点2盗塁 打率.548と驚異的な数字を残して迎えた2021年のシーズン開幕。大谷翔平は開幕から二刀流として日本時間19日現在、打率.333、4本塁打、12打点、2盗塁、防御率1.93、7奪三振の成績を残している。
そんな中、大谷の活躍によって大きく動いていて、かつ今注目されている市場がある。トレーディングカード・マーケットだ。日本でも野球カードと言えばカルビーやBBMなどが毎年発行しているお馴染みのものだと思うが、今、MLB版のベースボールカードが大谷翔平選手の活躍に比例して高騰しているようだ。
ルーキーカードは1枚2000万円超え!?
その高騰しているカードというのが2018年の大谷翔平がデビューした年、最初に発行された直筆サイン入りのTOPPS社製 BOWMAN CHROMEというブランドのルーキーカードとなる。 このBOWMAN(ボウマン)、将来のMLBスター候補の初カードや初オートが封入されることが多いことで定評のあるブランドだ。
筆者も大のMLBファンということもあり、大谷の開幕デビュー戦・初勝利の試合を現地で観戦していたが、初勝利、そしてホームでは3試合連続ホームランと盛り上がりが最高潮な中で発売を迎えたBOWMANはまさにお祭り状態 。日本だけではなく全米でもベーブ・ルースの再来ということで、大谷翔平のこの直筆サインカードを求めて異常な盛り上がりを見せ、他の新人選手と比較しても発売当初はかなりの高額で取引された。
直筆サイン入りのカードのうち1枚限定のデザインのカードは当時2000万円を超える値段で取引され、ニュースでも取り上げられたことを覚えている方もいるのではないだろうか。
今回の検証ではこのBOWMAN CHROMEの中で直筆サインがされた499枚発行のベースボールカードを用いた。公平に検証するため米国による大手鑑定会社PSA社により鑑定されたグレード9(カードの真偽・表面や角の状態によって1~10の10段階で評価される)で比較した。
価格に関しては米国の世界最大級のオークションサイト、イーベイの落札価格を元に算出した。