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オリックスの新星、宮城大弥の落ち着きの中に潜む「力み感」。
posted2021/04/18 07:00
text by
石田雄太Yuta Ishida
photograph by
KYODO
開幕2戦目の3月27日、所沢で行われたライオンズ戦で勝ち投手となった高卒2年目、19歳の宮城大弥。10代で開幕カードに先発し勝利投手になったのは、球団では米田哲也以来、64年ぶりの快挙だった。
そして4月4日の仙台で、宮城はまたも勝った。通算350勝の米田でも果たせなかった10代での開幕連勝――雨の中、8回を投げ切った宮城はイーグルス打線を被安打2、無失点に抑えた。試合後の宮城は「まっすぐがよかった」と、足場が悪い中でも内外角へ正確に投げ分けたストレートを評価している。
「映像で見るとスリークォーター気味なんですけど、自分の中では真上から叩きつけるイメージで投げています。右バッターのインコースへ投げたとき、バッターに向かって食い込んでいく軌道を描けたら手応えを感じますね。ストライクにならなくても、ボール球でもいい。そういうまっすぐを投げられたときは体重移動がスムーズで、指にもいい掛かり方をしたなという感覚が残ります」