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クラシコがモメた日… フィーゴの“炎上”に怯えたセスク、モウリーニョに“目つぶし”された名将の本音とは<写真で回想>
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NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph byTakuya Sugiyama
posted2021/04/10 17:04
懐かしのグアルディオラ監督vsモウリーニョ監督。バルサvsレアルの「エル・クラシコ」はいつの時代も刺激的だった
バスク出身シャビ・アロンソが感じた“異様さ”
<名言3>
イエローをもらうことが、まるで勲章のようだった。
(シャビ・アロンソ/Number864号 2014年10月16日発売)
◇解説◇
稀代のゲームメーカーであるシャビ・アロンソがマドリーの一員となったのは2009年のこと。ただ当時はジョゼップ・グアルディオラ監督率いるバルサが鮮やかな攻撃的フットボールを構築し、レアルはクラシコで苦渋を舐め続けた頃だ。
「一番ひどかったのは2010年11月にバルセロナで行われたクラシコだ。0-5で惨敗! メッシを中心にバルサがめちゃくちゃ強くてノーチャンスだった(中略)。だからこそ、それに終止符を打った2012年4月のアウェーの試合は、忘れることはできない。自分たちは諦めずに戦って2-1で勝利することができた。レアルは勢いに乗ってリーグ優勝することができた。運命を分ける試合だった」
悔しさをにじませるとともに、この一戦を勝つことでラ・リーガの覇権争いに大きな影響を及ぼすということも熟知していたのだ。
そんなシャビ・アロンソはこう冷静に分析していた。
「言うまでもなく、クラシコは世界一のダービーだ。ただし、自分はバスク地方出身なのでその真の意味を理解しきれていないかもしれない。マドリード出身の選手たちのクラシコにかける思いはすごいからね。イエローカードをもらうことが、まるで勲章のようだった」
モウリーニョに“目つぶし”された名参謀
<名言4>
ライバル意識はあるけれど、これはスポーツなんだ。
(ティト・ビラノバ/Number864号 2014年10月16日発売)
◇解説◇
クラシコで熱くなるのは選手だけではない。両チームを指揮する監督やチームスタッフもしかり、である。
マドリーのジョゼ・モウリーニョ監督、バルサのグアルディオラ監督体制下で緊張感が最も高まった時代、大事件が起きたのは2011年8月のスペインスーパーカップだった。第2戦で激高したモウリーニョがバルサ陣営と揉み合いになると、当時バルサのアシスタントコーチだったビラノバに対して“目つぶし”行為に出たのだ。