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月収100億「ウマ娘」今更聞けない“どんなゲーム?” 「古参競馬ファンこそ絶対に楽しめる」3つの理由
text by
河村鳴紘Meikou Kawamura
photograph by© Cygames, Inc.
posted2021/04/11 11:01
現在人気沸騰中の有名競走馬を美少女化したスマホゲーム「ウマ娘 プリティーダービー」
その2)トウカイテイオーが三冠馬… “リベンジ”ができる
実在する競走馬の名前を冠した「ウマ娘」を育てるということは、トウカイテイオーやミホノブルボンを三冠馬にしたり、サイレンススズカで天皇賞・秋を制する「リベンジ」ができることを意味します。ゲームでは、実在のライバル関係に沿ったストーリーが展開しますから、競馬ファンの心を刺激します。
その3)ドラマチックなエピソードが盛りだくさん
もう1つのポイントは、モデルになった名馬のドラマチックなエピソードがふんだんに盛り込まれていることです。ビワハヤヒデであれば頭が大きく映ることを気にします。ダイワスカーレットは優等生という設定で、ウオッカは逆に自由奔放という感じでしょうか。競馬好きならニヤニヤできるでしょう。
反面、ゲームとしての面白さを重視していますから、美少女の設定もそうですが、血統的な部分は重視されていません。例えば親子三代の天皇賞制覇とか、親子二代の無敗の三冠馬……という遊び方はできないのですね。
“競馬ファンだからこそ”楽しめるコンテンツ??
つまり、競馬ファンがかつて経験したエピソードが再び燃え上がるのが「ウマ娘」の魅力と言えます。アニメの2期では、トウカイテイオーの有馬記念での復活が題材になっていましたし、ヤングジャンプの連載マンガでは、オグリキャップとタマモクロスが天皇賞・秋で激突するのもそうですね。
結果は知っているのに、アニメやマンガ、ゲームを見て感情が揺さぶられる……というのは、やはりコンテンツ制作側が競馬を理解していることにつきます。競馬ファンであれば、「食わず嫌い」で終わるには、もったいないのは確かなのです。
個人的には、スマホゲームをプレーして、サイレンススズカを選択、天皇賞・秋を制した後の感動のドラマは必見と言えます。