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“イギリスのボーイ”オスプレイが飯伏からIWGP世界ヘビー奪取 「オマエたちがオレをモンスターに変えたんだ」
text by
原悦生Essei Hara
photograph byEssei Hara
posted2021/04/06 11:00
IWGP世界ヘビー級のベルトを飯伏幸太から奪取したオスプレイ
「世界で最も価値のあるベルトだと証明する」
「オレは防衛戦を通して、世界でオレより強いプロレスラーはいないことを教えてやる。このベルトが世界ナンバーワンの証だ。狙われる立場になったが、誰が挑戦してくるのか今から楽しみだ。もしオレより強いと思うヤツがいるなら、相手になってやる。だが、誰が挑戦しようと一人残らずレベルの違いを見せつけてやる。このベルトは新日本だけに留まらず世界で最も価値のあるベルトだということを、身をもって証明していく」
オスプレイは1月4日の東京ドームで負けているオカダ・カズチカを初防衛戦の相手として呼び出したが、ニュージャパンカップ1回戦でオカダに勝っている鷹木信悟が、横ヤリを入れて来た。これに対して、オカダは反論しなかった。
「最初はシンゴ」という修正案がオスプレイの答えだった。オスプレイと鷹木は5月4日、福岡で戦う。そして、その勝者とオカダが5月29日、東京ドームで対戦することになった。
「オマエたちがオレをモンスターに変えたんだ」
王者オスプレイ、グレート-O-カーン、ジェフ・コブ、アーロン・ヘナーレと4人に増大したユナイテッド・エンパイアなる帝国軍団の勢いも見逃せない。「ひれ伏せ愚民ども」とO-カーンが怒鳴っている。
内藤哲也らのロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン、ジェイ・ホワイトらのバレット・クラブとの抗争も加わる。
「オレはもう昔の自分とは違う。でもオレが変わらないといけなかった責任は、すべてオマエたちにある。オマエたちがオレをモンスターに変えたんだ」
オスプレイは非情なモンスターへの変身の責任をファンに押し付けた。
オスプレイはIWGP世界ヘビー級王座と共に史上最高のレスラーGOAT(Greatest Of All Time)を目指す。