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2安打完封で自己採点は「60点」 天理・達孝太“ストレートを待たれても直球勝負でネジ伏せる”スゴさ【センバツ】 

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間淳

間淳Jun Aida

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posted2021/03/26 17:04

2安打完封で自己採点は「60点」 天理・達孝太“ストレートを待たれても直球勝負でネジ伏せる”スゴさ【センバツ】<Number Web> photograph by KYODO

センバツ2回戦・健大高崎相手に2安打完封の好投を見せた達孝太

 5回も2つの四球で2アウト一、二塁のピンチ。それでも、得点は許さない。9番・今仲泰一をストレートで追い込むと、最後も外角いっぱいのストレート。見逃し三振にねじ伏せた。

「きょうはストレートもコントロールできて、スピードも出ていたので、いつもならフォークを投げるところもストレートでいった。空振りやファウルを取ることができたし、ギアを上げたり下げたり、場面に応じて投球に強弱をつけることができた」

「自分たちのフルスイングを上回るストレート」

 ストレートを待つ打者をストレートで圧倒した。

 健大高崎のチーム方針は、初回から明確だった。

「ストレートを狙う」

 身長193センチの長身から投げ下ろす達のストレートを攻略しようと、打撃投手が台の上から投球するバッティング練習で対策を練った。それでも、ギアを上げた達の剛球は想像以上だった。

 キャプテンで4番の小沢周平はこう脱帽していた。

「自分たちのフルスイングを上回るストレートだった。自分たちの持ち味が出せず、やりたいこともできなかった。達投手にやられた」

 青柳博文監督も「いい投手だと十分承知していたが、思った以上だった。達投手のような角度のある球は練習のしようがない。安打は2本だけで野球をやらせてもらえなかった。完敗です」と振り返った。

 走者をため、じわりじわりと達に迫っているように見えたが、その背中は思ったよりも遠かったのだ。

 9回、マウンドへ向かう達。ベンチ前のキャッチボールも、投球練習も全力投球だった。

【次ページ】 「残りの40点は、四球が多すぎたので」

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